内容説明
監査の国際的調和化は目下の重要課題の１つであり、この課題に対して、米国における会計士監査の理論と実務のもつ意義は大きい。本書は、“エクスペクテーション・ギャップ”基準、すなわち１９８８年に大改訂されたＳＡＳの根底にある考え方について論述し、米国監査実務を体系的、具体的、かつ詳細に展開するものである。
目次
第１部 監査の環境（監査の概要；職業監査人の組織および機構；監査基準および職業専門家としての行為；職業上の責任および法的責任）
第２部 理論および概念（監査のプロセス；監査上のリスク、重要性および監査戦略；内部統制機構；固有のリスクおよび内部統制上のリスクの評価；摘発上のリスクの管理―実証性テスト；テストの範囲―サンプリングによる監査；ＥＤＰ環境における監査）
第３部 特定のサイクルおよび勘定の監査（収入サイクルの監査；仕入サイクルの監査；生産サイクル、売上原価および棚卸資産残高の監査；現金および現金同等物の監査；前払費用、見越負債およびリスク管理の監査；投資の監査；固定資産の監査；法人税等の監査；債務および持分の監査）
第４部 作業の完了および結果の報告（監査の完了；監査報告書；特殊な報告状況；アテステーション契約）
