- ホーム
- > 和書
- > 工学
- > 土木工学
- > その他土木工学受験書
出版社内容情報
はじめに
給水装置は,水道の技術部門として極めて重要な分野であり,かつ,建築設備に不可欠な部門である.
しかし,今日,水道の技術書をみると,そのほとんどが水道施設の設計施工維持管理に関するものであり,また,建築設備の技術書は大部分が建築内部の給排水・空調に関するもので,肝心な給水装置の専門書は極めて少ないのが実情である.
筆者は,32年余にわたり東京都水道局において,主として給水装置および配水の実務に携わり,かつ,10余年にわたり専門学校の建築設備工学科において上水道の講座を担当した.この貴重な経験から,給水装置の重要性と何か求められているかを知ることができた.
本書は,こうした現状と体験を踏まえて,従来における給水装置のとらえ方を一新し,しかも,その変還を詳しく追いながら現状を把握する等,実務に必要な事項を中心にわかりやすくまとめたものである.あわせて,関連する上水道のあゆみとあらましにも触れた.したがって,給水装置に携わる方々,および建築設備工学を学ぶ方々に,必ず役立つものと確信する.
昭和61年2月
榮森康治郎
第4版の発刊にあたって
本書は昭和61年4月の発刊以来,およそ20年にわたり多くの皆様のご愛顧を賜り,増刷を重ねてまいりました.
この間,平成4年3月には増強版(第2版)として大きな飛躍を遂げ,さらに平成10年6月,新版(第3版)として時代の変還に対応すべく大巾な見直し等を行ってまいりました.
このたび通算14刷を機に第4版として,新しい時代に対応するよう内容のさらなる整備・充実をはかりました.
今,給水装置は新時代とともに,水道の先端設備として,広く話題を呼んでいます.
給水装置をはじめ,水道の各部門や建築設備に携わる技術者,建築設備工学を学ぶ方々はもちろん,給水装置工事主任技術者を目指す受験者にあっては,本書でその基本かつ広範な知識を学ぶことができます.自身をもっておすすめする次第です.
平成17年8月
榮森康治郎
給水装置五訓
第1章 上水道のあゆみ
第2章 上水道のあらまし
第3章 給水装置のあらまし
第4章 給水装置の設計水量
第5章 給水管の分岐
第6章 止水栓(仕切弁)の設置
第7章 メータの設置
第8章 給水管の材質
第9章 給水管の接続
第10章 給水管の布設
第11章 給水器具(給水用具)
第12章 節水機器
第13章 給水装置の安全措置
第14章 受水槽と受水槽以下
第15章 給水装置の図面
第16章 給水装置に必要な水質の知識
第17章 中高層階への直給給水
第18章 指定給水装置工事事業者と給水装置工事主任技術者
参考文献および資料
索引
コラム
内容説明
本書は、従来における給水装置のとらえ方を一新し、しかも、その変遷を詳しく追いながら現状を把握する等、実務に必要な事項を中心にわかりやすくまとめたものである。
目次
上水道のあゆみ
上水道のあらまし
給水装置のあらまし
給水装置の設計水量
給水管の分岐
止水栓(仕切弁)の設置
メータの設置
給水管の材質
給水管の接続
給水管の布設
給水器具(給水用具)
節水機器
給水装置の安全措置
受水槽と受水槽以下
給水装置の図面
給水装置に必要な水質の知識
中高層階への直接給水
指定給水装置工事事業者と給水装置工事主任技術者
著者等紹介
榮森康治郎[エイモリコウジロウ]
1927年東京に生まれる。1951年早稲田大学理工学部建築学科卒(専攻、給排水等設備)。同年東京都水道局入局。主として給水装置、配水の実務に従事。元東京都水道局主幹、給水装置課長。この間、「給水装置設計・施工基準」「給水装置工事事務取扱手続」の作成に当る。その後、(社)日本水道協会にて給水器具等の審査業務に当る。東京電機大学電機学校建築設備工学科講師。工学院大学専門学校建築設備科講師。各地で給水装置工事主任技術者試験講習会等の講師をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。