出版社内容情報
Windows時代に入ってからパソコンの普及はめざましく,1人々の学生が1台ずつのパソコン持って学習を進める状況になっています.パソコンの利用範囲も画像処理,インターネット,メールと広まってきていますが,パソコンをよく知って,その活用のための底力を養うにはコンピュータの処理手順であるアルゴリズムの学習と現在ではWindowsに対応したビジュアルプログラミングの技術であろうと思われます.本書はオブジェクト指向のC++をベースにしたWindowsプログラム開発のための統合環境を備えたC++Builederを使ったビジュアルプログラミングの演習書です. 本書は「学生のための C++Builder」の応用編として題材は,大学,高専などで学習する数値計算,行列計算などと高校数学Cの学習内容を中心に取り上げています.これら内容にはアルゴリズムについての学習に絶好のものが多く含まれ,また将来広い分野にわたって応用のできる内容でもあります. 例題を演習することにより,それぞれの解法についての理解を深め,フォームのデザインの工夫,アルゴリズムの把握,ビジュアルプログラミング技術などをマスターできるようにしました.またソフト作成に際しては教育的なことも考慮してありますので,プログラミングの楽しさとともに数値計算に慣れ親しみ,数学の学習にも役立つものと考えます. このテキストは初学者を対象として,C++Cuilderの統合環境を使ったWindows用のビジュアルプログラミング技術をマスターできるように次の編集方針で執筆されています. ①プログラミングの学習は習うより慣れろといわれています.まず【例題】を提示して,必要に応じて<基礎知識>,<考え方>,<流れ図>を示してから<フォームのデザイン>,<コードの記述>,<使い方>,<実行結果>などを載せ,基本事項について解説を加えるというスタイルにしています.例題についてさらに理解を深めるために章末には練習問題をのせてありますので,パソコンを使って自分で解いて基礎力を養ってください ②特に基本を重視していますので,授業における教科書・演習書としても使えるようにしました. ③プログラム題材はできるだけ身近なものを選び,学習が楽しく興味を持てるように配慮しています.また2色刷りにして見やすいレイアウトにしました.このテキストによって,読者の皆さんが数値計算を身近に感じられ,Windows用のビジュアルプログラミング技術を身に付けて,新しい時代のソフト作成にチャレンジしたり,次のステップへと進まれることとなれば幸いです.
平成12年7月 著者しるす
第0章 C++Builderの使い方
1.C++Builderの画面
2.コード・エディタを開く
3.コンパイルと実行
4.プログラムの停止と終了
第1章 いろいろな曲線を描いてみよう
1.1 2次関数のグラフ(1)[目盛り線付]
1.2 円と楕円のグラフ(曲線の媒介変数表示)
1.3 正葉曲線と心臓形のクラフ(曲線の曲座標表示)
1.4 2次関数のグラフ(2)[スクロールバー付]
第1章 練習問題
第2章 数値計算を学ぼう
2.1 簡単な計算のプログラム
2.2 方程式の近似解法
2.3 数値積分法
第2章 練習問題
第3章 行列の計算と連立1次方程式を解いてみよう
3.1 行列の和と差の計算
3.2 行列の積の計算
3.3 図形を回転させよう
3.4 連立1次方程式の解法(掃き出し法)と逆行列
第3章 練習問題
第4章 ファイル処理と統計計算
4.1 ファイルの読み込み
4.2 ファイルの書き込み
4.3 標準偏差と相関係数の計算
4.4 シミュレーションをしよう
4.5 最小2乗法の計算
第4章 練習問題
索 引
内容説明
本書はオブジェクト指向のC++をベースにしたWindowsプログラム開発のための統合環境を備えたC++Builderを使ったビジュアルプログラミングの演習書です。
目次
第0章 C++Builderを始めよう
第1章 いろいろな曲線を描いてみよう
第2章 数値計算を学ぼう
第3章 行列の計算と連立1次方程式を解いてみよう
第4章 ファイル処理と統計計算をしよう
著者等紹介
長谷川洋介[ハセガワヨウスケ]
学歴は東京電機大学工学部電気通信工学科卒業(1962)。職歴は法政大学工業高等学校教諭。法政大学工学部専任講師。東京電機大学高等学校講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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