学生のための基礎C++Builder―GUI作成とグラフィックス

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 149p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784501531607
  • NDC分類 007.64
  • Cコード C3055

出版社内容情報

 本書は,「学生のためのC」および「学生のためのC++」の姉妹編として,CまたはC++言語を使ってプログラミングの基礎を学習した学生を対象に,C++Builderを使ってWindowsのプログラミングの基礎を学習できるように編集しました.C++Builderは米国Inprise社の製品で,Windowsのアプリケーションを開発するためのビジュアルなプログラミング環境です.
 C言語によるプログラミングの基礎の学習は,TurboCのような統合開発環境を利用して,進めることが出来ます.たとえば,ある課題についてのプログラムを組み,データの入力は標準入力装置(キーボード)から行い,処理結果の出力は標準出力装置(ディスプレイ)に行うというようにです.C言語の文法やアルゴリズムの学習には,このような学習方法で十分目的を達成することが出来ると思います.しかし,現在のパソコンのオペレーティングシステムは,Windowsが主流であり,操作もGUI(Graphical User Interface)環境下でデスクトップのアイコンやアプリケーションのメニューバーをマウスの操作で行うようになっています.
 C言語によるプログラミングの学習が進んできますと,WindowsのGUIに対応したアプリケーションに対する興味・関心を持つようになり,できればそのプログラムを作ってみたいという意欲が湧いてきます.このような学習者の要望に少しでも応えられるように,Windowsのプログラミングの基礎の基礎という視点で,記述しています.
 本書は<基礎編>と<グラフィックス編>で構成されています.<基礎編>では,まず簡単な例題を通してWindowsアプリケーションの開発手順を学習し,終りに基本機能をもつワープロを作ることにします.<グラフィックス編>では,簡単な図形の描画から始め,アイコンの作り方などを学習します.
 本書を通して,Windowsのプログラミング学習のきっかけとして,さらに高度なアプリケーションの開発に意欲を燃やすようになられることを希望します.
① プログラミングの学習は習うより慣れろといわれます.まず【例題】でアプリケーションのユーザインターフェースを提示して,その作り方を順序だてて説明しています.そして,必要でかつ基本事項については【解説】を加えるというスタイルにしています.例題についてさらに理解を深めるために必要に応じて【問】を設けています.また,章末に【練習問題】を載せてありますので,C++Builderを使って,自らユーザインターフェースを設計し,イベントハンドラのコードを入力してから,コンパイル・リンク・実行してWindowsプログラミングの基礎力を大いに養って下さい.
② 特に基本を重視していますので,授業における教科書・演習書としても使えるようにしました.
③ アプリケーションの題材はできるだけ身近なものを選び,学習が楽しく興味を持てるように配慮しています.また,2色刷にして見やすいレイアウトにしました.
2000年10月 著者しるす

第Ⅰ部 C++Builderの基礎
 第1章 C++Builderとは
1.1 C++Builderとは
1.2 C++Builderの起動と終了
1.3 統合開発環境(IDE)
第2章 文字を表示させよう
2.1 アプリケーションの開発手順
1 C++Builderの起動
   2 フォルダの新規作成
   3 フォームのデザイン
   4 プロパティの設定
   5 ソースコードの記述
   6 アプリケーションの実行
2.2 その他のプロパティ
2.3 コンポーネントの位置合わせ
2.4 ユニットファイル
2.5 オンラインヘルプシステム
第2章 練習問題
第3章 計算させよう
3.1 Button,Label,Editコンポーネントの使い方
1 フォームのデザイン
   2 プロパティの設定
   3 ソースコードの記述
   4 アプリケーションの実行
3.2 型変換用メソッド
3.3 PanelとBevelコンポーネントの使い方
第3章 練習問題
第4章 ミニ電卓を作ろう
4.1 SpeedButton,Memoコンポーネントの使い方
   1 フォームのデザイン
   2 プロパティの設定
   3 流れ図
   4 ソースコードの記述
   5 アプリケーションの実行
4.2 クラス
第4章 練習問題
第5章 カレンダーを作ろう
5.1 Ccalendar,GroupBox,Timerコンポーネントの使い方
   1 フォームのデザイン
   2 プロパティの設定
   3 ソースコードの記述
   4 アプリケーションの実行
5.2 日付と時刻の扱い
第5章 練習問題
第6章 ワープロを作ろう
6.1 ユーザインターフェース
6.2 仕様
6.3 利用するコンポーネント
6.4 開発手順
   1 新規プロジェクトの作成
   2 コンポーネントの配置
   3 RichEditコンポーネントのプロパティ設定
   4 ActionListコンポーネントの設定
   5 ImageListコンポーネントの設定
   6 MainMenuの設定
   7 ツールボタンの設定
   8 ステータスバーの設定
   9 OpenDialogコンポーネントのプロパティ設定
   10 SaveDialogコンポーネントのプロパティ設定
   11 フィールドの新規作成
   12 ソースコードの記述
   13 バージョン情報ダイアログの作成
   14 アプリケーションの実行
  第6章 練習問題
第Ⅱ部 グラフィックス
 第7章 図形を描こう
7.1 線をひこう
7.2 四角形を描こう
7.3 円を描こう
7.4 描画色を変更しよう
7.5 線の太さを変更しよう
7.6 背景色を変更しよう
7.7 文字を表示させよう
7.8 文字のサイズと色を変更してみよう
第7章 練習問題
第8章 グラフを描こう
8.1 折れ線グラフを描こう
   1 OnPaintイベントの設定方法
   2 ソースコードの記述
   3.2曲線のグラフを描こう
第8章 練習問題
第9章 図形を動かそう
9.1 shapeコンポーネントで図形を描こう
9.2 Timerコンポーネントを使って図形を動かそう
9.3 マウスを使って図形を動かそう
   1 OnMouseMoveイベントの設定方法
   2 コードの記述
9.4 マウスを使って絵を描こう
第9章 練習問題
第10章 イメージを表現しよう
10.1 アイコンで絵を描こう
1 Imageコンポーネント
   2 Image1のPictureプロパティの設定方法
   3 コードの記述
   4 ToolBarコンポーネント
   5 ImageListコンポーネント
   6 コードの記述
10.2  ビットマップで絵を描こう
   1 Pictureプロパティの指定
   2 アイコンの設定
第10章 練習問題
索 引

内容説明

本書は、『学生のためのC』および『学生のためのC++』の姉妹編として、CまたはC++言語を使ってプログラミングの基礎を学習した学生を対象に、C++Builderを使ってWindowsのプログラミングの基礎を学習できるように編集しました。Windowsのプログラミングの基礎の基礎という視点で、記述しています。

目次

第1部 C++Builderの基礎(C++Builderとは;文字を表示させよう;計算させよう;ミニ電卓を作ろう;カレンダーを作ろう;ワープロを作ろう)
第2部 グラフィックス(図形を描こう;グラフを描こう;図形を動かそう;イメージを表現しよう)

著者等紹介

中村隆一[ナカムラリュウイチ]
東京電機大学工学部電気工学科卒業(1962)。東京電機大学高等学校教頭

山住直政[ヤマズミナオマサ]
東京電機大学理工学部数理学科卒業(1987)。東京電機大学高等学校教諭
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品