内容説明
極楽浄土―その世界に憧れるのは人間自然の本能か?その願いに応える『観無量寿経』の真髄を語り尽くす。
目次
上巻 観無量寿経(このお経の説かれた時に就て;このお経の題号に就て;釈尊・耆闍崛山上に在す時の事;;太子のために幽閉された頻婆裟羅王とその妃韋提希との事ども ほか)
中巻 阿弥陀経
下巻 山川草木悉皆成仏の説―求道を題目とする我等が愚問愚答(文学としての仏典;観経序分のなかにひそめる仏教的見解;浄土への憧憬を;「極楽往生はお願せぬという男」 ほか)
童話 温故の木
著者等紹介
佐藤春夫[サトウハルオ]
1892年(明治25)和歌山県東牟婁郡新宮町(現新宮市)に生れる。生田長江・与謝野寛・永井荷風らに師事し、詩人として文学活動を開始する。後に小説「田園の憂鬱」(1919年)で作家としての地位を築く。また文芸時評・文学史論に多くの業績を残す。読売文学賞受賞。文化勲章受章。1964年(昭和39)没。七二歳
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