内容説明
宮本武蔵、柳生宗矩等、日本剣法の諸豪の名勝負と生涯を物語風に描く。古武道の真の精神をあますところなく語る異色の剣豪列伝。直木賞に名を冠された直木三十五の傑作名著を復刻。
目次
上泉信綱の巻
伊藤一刀斎と小野忠明
柳生父子の巻
吉岡武勇伝
宮本武蔵の巻
名人越後の巻
大石進を廻りて
伊庭八郎の巻
斎藤弥九郎父子
千葉周作の巻
山岡鉄舟の巻
名剣雑俎
剣法雑話
武勇伝雑話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mnaa
1
意外と手強い本でした。ただの読み物と思って読み始めましたが、人物像や時代毎のエピソードが結構詳しいというか難解というか、この作品は侮れません。エッセイを読むのであれば、この本はおすすめしません。2019/12/18
Hiroki Nishizumi
1
文豪の作品であるが、火裡の蓮や不動智などのエピソードも含め、全体的に今ひとつ内容の深みが物足りない気がする。大衆小説として面白ければそれで良いのかもしれないが、やはり文にした以上得るものがなければ再読しないと感じるところが少し残念だった。まぁ直木三十五は歴史小説の嚆矢らしいので、この本の評価とは別に意義がある存在だとは思うのだが…2012/06/07
クイークェグ
0
随分と剣豪・剣客物を読んだが、直木氏もまぁこんな程度かという感じだな〜。何故なら、昔の事は誰も知らないのだ。しかし、最後の武勇雑話を読んでいると、時代小説を読む意欲が湧いてくる。山岡鉄舟の巻で、鉄舟が茹で卵を百個食べた話が出てこなっかった。他に書かれた物には必ずと言っていい程記されているが、この話は講談師の創作か・・・⁈2014/12/08
