感想・レビュー
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n-shun1
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愛別離苦の感情思考態度を言葉にのせる。その難しいこと。言葉にしてしまうと途端に薄っぺらくなる私は人間が薄っぺらいのだろう。詩の良さが少しは分かるほど成長したのかもしれない。詩の世界に入れたとき,詩人に共感してもらえた安心感のようなものがある。詩の世界に入れないとき,詩人と相容れない寂しさを感じる。「わたしは墓のなかにはいない わたしはいつもわたしの詩集のなかにいる だからわたしに会いたいなら わたしの詩集をひらいておくれ (p.188)」なるほど,そんな気がする。2022/05/05