内容説明
本書はジオラマ造型作家として活躍する山本高樹の作品集である。作者は映画・テレビ・CM等の特殊美術、ミニチュア製作などの映像美術を数多く手がけていたが、2001年から独自にジオラマ作品を発表。雑誌「荷風!」の表紙を飾るなど活躍。そのモチーフとなるのは、すでに失われた、あるいは失われつつある日本の家並み、町並みとそこに息づく人々の姿。単体ジオラマ処女作から最新作、NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」のタイトルバックで使用された撮影用大型作品までを網羅した作品集。単なる情景模型ではない、今はない日本の原風景が『幻風景』としてここによみがえる。
目次
「彼が昭和ジオラマを作るわけ」
うめちゃん先生の町
モダン都市 銀座
冬支度 長野飯山
尾道のガウディハウス
雪国の市 越後十日町
墨東の色町 向島
隠れ里の温泉
見世物小屋の立つ縁日
電気キネマ館〔ほか〕
著者等紹介
山本高樹[ヤマモトタカキ]
1964年生まれ、千葉県出身。映像美術関係の仕事に就き、映画・テレビ・CMのミニチュア・セット、博物館展示模型、イベント展示模型の製作などにも携わる。フリーランスの造型作家として2001年から一連の失われつつある古い昭和の風景をモチーフにしたジオラマ作品の制作を開始。青梅に開館した「昭和幻燈館」に作品を常設展示、名誉館長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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