内容説明
元帥大将山本五十六といえば太平洋戦争開戦時の聯合艦隊司令長官として広く国民に知られてきた。その姿は海軍軍人としてではなく、政治家に近い人物として述べられることが多い。ところが、その実は大正年間からの長い間、海軍航空の発展に尽力してきた“航空人”であった。本書は大正時代後期から航空エンジニアたる部下のひとりとして山本五十六に仕え、昭和18年4月18日の戦死当日にはその出発を見送った本多伊吉海軍機関大佐の手記を軸に、独自の山本五十六像を伝えるものである。
目次
第1部 山本元帥と私(霞浦航空隊副長と同分隊長;赤城艦長と横空、横廠造兵部兼横需部員;航空本部技術部長と、同部技術部部員;次官兼航空本部長と航空本部補給部部員;航空本部長と航空本部補給部員;ラボールの連合艦隊司令長官と、南東方面艦隊兼第十一航空艦隊機関長;山本元帥と本多の年代順の歴職表)
第2部 本多伊吉アルバムから