内容説明
「零戦の20mm機銃で撃っても落ちないのに、隼の12.7mmで落とせるはずがない」。ラバウルで米軍の重爆撃機に苦戦していた日本海軍は、応援に来た陸軍の一式戦闘機「隼」を冷笑した。ところが、落ちたのである。米軍爆撃機の真っ正面から突進し、衝突寸前まで発砲。「肉をきらせて骨を断つ」ドイツ空軍の対重爆戦法と同じ前方攻撃を反復したのだ。以後、隼はまさに終戦まで、すぐには信じられないほど粘り強く戦い、着々と戦果をあげていった。本書では隼の戦果報告をひとつひとつ連合軍の損害記録と照合。客観的な裏付けのもと、隼の善戦敢闘はいよいよ本物の輝きを得たのである。
目次
不幸な生い立ち
パレンバン降下作戦と蘭印征服
一式戦「隼」、ビルマの空を制する
中国上空「フライングタイガーズ」との戦い
ビルマの隼、活躍、最高潮へ
緑の地獄ニューギニア、もはや一式戦の時代にあらず
隼最後の敢闘、中国大陸打通「1号作戦」
絶望の空へ、フィリピン航空戦
ビルマ上空、隼三型、奇跡の敢闘
錬成飛行隊、実戦へ。使い古しの訓練機で重爆に挑む
著者等紹介
梅本弘[ウメモトヒロシ]
1958年、茨城県に生まれる。武蔵野美術大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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