内容説明
高度に機械化された強力な兵器を配備された精鋭に始まり、書類上の人数合わせに等しく全員分の小銃すらなかった急造部隊まで―総数40個師団に及ぶ武装SS部隊の実態には大差があった。知られざる武装SS全師団の誕生・発展から、その戦歴、終焉までを新しい史料に基づいて追跡する一大戦記の第1巻。未発表を含む写真・約140点、時期ごとの詳細な部隊編成図・約40点、装備保有状況の表・約30点、主要な作戦地図・約40点などヴィジュアル資料を満載。
目次
第1部 髑髏の系譜(SS第3戦車師団“トーテンコップフ”;SS第6山岳師団“ノルト”;SS第18義勇機甲擲弾兵師団“ホルスト・ヴェッセル”)
第2部 祖国は遙か遠く(SS第25武装擲弾兵師団“フニャディ”(ハンガリー第1)
SS第26武装擲弾兵師団“ハンガリア”(ハンガリー第2)
SS第30武装擲弾兵師団(ロシア第2))
著者等紹介
高橋慶史[タカハシヨシフミ]
1956年岩手県盛岡市生まれ。慶応義塾大学工学部電気工学科卒業後、ベルリン工科大学エネルギー工学科へ留学。修了後の1981年から電力会社に勤務。妻と長男、次男の4人家族(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Panzer Leader
23
前半は強制収容所警備部隊が母体のトーテンコップフ/ノルト/ホルスト・ヴェッセル、後半はハンガリーやロシア、ベラルーシ出身者による外国人義勇兵の各武装SS師団の誕生から終焉までの写真資料集。特に後半の部隊は武装擲弾兵師団と称しながら、武器・軍用車両も満足に装備されずに戦場に送り込まれて悲惨な末路を迎えている。この様に装備優秀な部隊から劣悪な装備の部隊が混在していたことが大戦末期の武装SS師団の特徴の一つであった。2017/10/29
スカイバニラ
4
最初はメジャーな部隊ですが後のほうになると最貧師団…もといマイナーな部隊の紹介になるのは著者ならではでしょうか。士気旺盛なれど定員オーバー(!)で兵器が足りない、というか定員数以内でも装備する兵器が足りなかったSS第25武装擲弾兵師団「フニャディ(ハンガリー第1)」の話が印象に残りました。2010/04/06
のりっく@泡沫戦史研究所(ワクチンうってもマスク・手洗い・うがい励行!)
3
「武装SS師団写真史」の第1巻が発売されました。前刊の「バトル・オブ・ヴァッフェンSS」が売れ行き不振だったとのことで、第2巻に予定されていたものがビジュアル重視で「武装SS師団写真史」の第1巻に移行されたとのことです。掲載されている師団は収容所警備部隊を母体とした3個師団と外国人義勇兵師団3個師団です。高橋さんによると「これでだめなら続刊はない!」と背水の陣とのことですが、「収容所警備部隊」と「外国人義勇兵」で運命が決まるのも本望とのことでした。(笑2010/03/27
YS-56
3
最貧師団の戦いに涙する本。そういう意味では第2部が本番か。以下、気になったワード。・鹵獲シャーマンに20mm4連装高射砲を搭載。・114ページ下段写真。・1945年2月11日の戦闘団「パインリヒ」の装備状況。・2008年、92歳で存命のSS中佐。2010/04/03
ロードスの騎士
1
高いけど買わないと続きがでないからなー。細かい誤植が大量にあるのが難点。他は資料的価値も素晴らしい。2011/03/28