内容説明
『月刊モデルグラフィックス』の大人気連載をまとめた単行本、第5巻の登場です。今回は連載分の32篇29機に加え、書き下ろし3機を収録。傑作機の栄光の影にかくれ、誰にも知られずに消えゆく運命だったダメ飛行機たちに岡部ださく氏がスポットライトをあて、愛情溢れる筆で現代の空に甦らせます。
目次
「マッハ0.99…マッハ1.0!」(映画の中じゃ)―スーパーマリン・スイフト(前編)
超音ダサク機―スーパーマリン・スイフト(後編)
カドが取れただけ―ブロックMB131
ダメ飛行機も使いよう―バッドRB‐1コネストガ
うるさくて不出来な弟分―ハンドレーページ・ヘレフォード
開発6年、使用期間5ヶ月―ロワール210
後知恵、すでに遅し―ハンドレーページ・ヘラルド(ダートヘラルド)
撃てばよろめくし、追いつかないし―CANSA FC20
海軍航空技術のガタガタガタ…―海軍航空技術廠「試作実験用飛行機第1号」
つまづいたら時代錯誤―イリューシンIl‐40Pブローニー〔ほか〕
著者等紹介
岡部ださく[オカベダサク]
駄作家。本名は岡部いさく。1954年生まれ。学習院大学文学部卒。月刊『エアワールド』編集部、月刊『シーパワー』編集長を経てフリーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スカイバニラ
2
うん、愛やね。この本は愛に溢れてるね。個人的に印象に残ったのはヴァルティー・ヴェンジャンスっていう飛行機。米軍の調達局長に「1機種の生産に注ぎ込んだ資材と労力と時間の無駄遣いの輝かしい実例~」とまで言われたらしいけど、これってオーストラリア空軍で使われニューギニア戦で日本軍と戦ったらしい。ちょうど太平洋戦争のニューギニア戦の本を読んでる途中なんだけれども。そうだったのか、日本陸軍をさんざん苦しめた豪軍の急降下爆撃機は駄っ作機だったのか。2009/10/12
U-G.Kintoki
1
なんかフランスに対してあたりが厳しい? イタリアに比べて愛が無いような……2013/08/18
okaka
1
飛行機ワンダフルライフ。奇態な機体が多すぎる大戦間期って飛行機にとってのカンブリア期みたいなもんだったのかしら。2010/12/21
sfこと古谷俊一
1
書き下ろし分の機体には、アメリカのアマチュアの層の厚さとベンチャー精神を感じた。2009/10/12
えびえび
0
チェインライトニングは普通に成功しそうな案なのに、失敗しちゃうんだな~不思議だ2014/09/15