内容説明
陸軍戦闘隊の総本山と呼ばれ、一騎当千の教官と各地の戦闘戦隊を代表するエキスパートたちが集いし「明野陸軍飛行学校」。新鋭重戦『2式単座戦闘機』を自在に操り、類いまれなるパフォーマンスを見せる荒武者たちの雄姿を陸軍専属カメラマン菊池俊吉氏撮影による大判写真で今ここに披露する。
目次
明野陸軍飛行学校の2式単戦 塗装とマーキング
第1章 菊池俊吉撮影 明野陸軍飛行学校の2式単戦(一騎当千の猛者たちが魅せる大空のページェント;躍動する韋駄天;明野陸軍飛行学校点描;一騎当千のエキスパート)
第2章 明野陸軍飛行学校の装備戦闘機(ki44 2式単座戦闘機;ki27 97式戦闘機&ki55 99式高等練習機;ki43 1式戦闘機;Ki45改 2式複座戦闘機;Ki61 3式戦闘機;Ki84 4式戦闘機)
資料編(明野陸軍飛行学校概史;明野陸軍飛行学校戦時日誌;明野陸軍飛行学校跡を訪ねて)
著者等紹介
伊沢保穂[イザワヤスホ]
昭和18年(1943年)、東京生まれ。昭和45年、東京大学医学部卒。昭和61年、東京三鷹に眼科を開業、現在に至る。日本陸海軍航空部隊を部隊単位、個人単位にまで落としこんで研究する手法を確立した第一人者。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roatsu
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陸軍戦闘機隊の総本山、明野飛行学校に配備された二式戦鍾馗とこれを駆る陸の荒鷲達の躍動眩しい傑作写真集。70戦隊の写真と並び、今はなき大日本帝国の名機の実像と先人の英姿を伝える貴重な資料である。サイレントネイビーから一転、戦後はアピール上手に変身し、零戦神話も手伝って地歩を築いた海軍航空隊に比べ、同等の活躍をした陸軍航空隊は黙して語らぬ古武士気質ゆえかイマイチ地味だが、本書に登場する名手・田代完少佐を始め将校クラスでも率先出撃を厭わぬ超一流操縦者を擁して祖国防衛に奮戦した史実はもっと知られるべきだろう。2017/10/07