内容説明
第二次大戦のライバルとなった歴史的な戦闘マシンを比較!ヨーロッパ上空の攻防戦において、熾烈な死闘を演じたことで真っ先にその名が挙がるのは、アメリカが最優秀戦闘機として誇り、今や存在そのものが伝説と化しているP‐51マスタングと、これもドイツがピストンエンジン迎撃機の最高峰として提示したフォッケウルフFw190Aの取り合わせだろう。敵味方双方の代表的マシンをとらえ、その開発、乗員の訓練、戦術、戦闘記録から双方にアプローチ。スペックだけではない、歴史上の戦場での運用と実際を写真、イラストと文章記録で分析・比較する英国OSPREY社DUEL(決闘)シリーズ日本語版。
目次
開発と発展の経緯
技術仕様
戦略的状況
戦闘員
戦闘
統計と分析―Fw190の対重爆戦術
終章
著者等紹介
ボーマン,マーティン[ボーマン,マーティン][Bowman,Martin]
20年来、第8航空軍の研究に携わり、関連著書多数。長年にわたり退役軍人からの聞き取り調査を続け、旧連合軍、枢軸軍のいずれを問わず、パイロットの体験談の聞き書き等にも精力的に取り組んでいる。英国ノリッジ在住
九頭龍わたる[クズリュウワタル]
明治大学文学部卒、翻訳家、イギリス現代小説と戦争ノンフィクションを得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シチュー
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よくある陳腐な「どちらが強かったのか」と言った類の話があるが、そんなものはすべて状況次第である。その為、本書では大雑把に言うと、機体、パイロット、戦術の3つに焦点が当てられている。そして、かつてのファイターたちによる回想を交えた具体的な空戦の事例も延べられており、「どのような戦いが、あの空で繰り広げられたのだろうか」、戦争という暗い影が顔を覗かせる一方で、ドラマとロマンに満ち溢れた大空の物語に私たちを誘う。2011/04/18
すだこ
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斜め読み。対比で1冊という切り口はともかく個々の記事はさほど新味の無い印象。訓練や情勢など機体固有でないことについてはこのシリーズではダブってしまうので広げるには限界がありそう。2018/06/09