内容説明
クルスク突出部でドイツ軍主力が北面に集中すると予想したソ連軍参謀部に対して、マンシュタインの南方軍集団は空軍の支援を伴う大戦車勢力で、前線の“下あご”から攻め込んだ。会戦初日、ドイツ軍の機先を制するべきソ連航空部隊は、北部戦区を上回る大攻勢を防戦できず、空襲に参加した航空機の大半を失った。プローホロフカで激突した史上最大の戦車戦でクライマックスを迎えるクルスク南部戦区の戦闘活動を総合的に分析する。
目次
第2章 轟々たる響き―『ツィタデレ』(下)(均衡の不安定;クルスク防衛戦の総括―北部戦区)
第3章 ベールゴロドとクルスクの間で(奇妙な始まり;拡大する空の戦い;ドイツ軍の進撃は続く;渡河橋の上空にて(第7親衛軍地区の航空戦) ほか)
著者等紹介
ハザーノフ,ドミートリー・ボリーソヴィチ[ハザーノフ,ドミートリーボリーソヴィチ][Хазанов,Дмитрий Борисович]
1954年生まれ。1977年モスクワ電子機械製作大学卒業。工学準博士(Ph.D.)。現在はSNIIP(連邦機器製作科学研究所)広報担当副所長、同教授会教務主管。1991年に初めて航空分野の著作『東部戦線のドイツ軍エース』を新聞「ソヴェルシェンノ・セクレートノ(極秘)」紙に発表、以来27冊の書籍を含め、約50本の著作を発表
ゴルバーチ,ヴィターリー・グリゴーリエヴィチ[ゴルバーチ,ヴィターリーグリゴーリエヴィチ][Горбач,Виталий Григорьевич]
1970年生まれ。1997年モスクワ無線・電子・自動化工科大学を卒業。現在は「エクスプレス・ガゼータ」紙の情報通信技術マネージャー。研究活動にもいそしみ、2000年に最初の記事を航空雑誌『アヴィアマーステル』に発表
小松徳仁[コマツノリヒト]
1966年福岡県生まれ。1991年九州大学法学部卒業後、製紙メーカーに勤務。学生時代から興味のあったロシアへの留学を志し、1994年に渡露。2000年にロシア科学アカデミー社会学・政治学研究所付属大学院を中退後、フリーランスのロシア語通訳・翻訳者として現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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