中国的天空〈下〉―沈黙の航空戦史

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  • サイズ A5判/ページ数 415p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784499229456
  • NDC分類 398.222
  • Cコード C0076

内容説明

太平洋戦争勃発後、中国大陸の航空戦は、日本陸軍航空隊と飛虎隊/米国第14空軍及び国民党空軍との戦いとなった。そして終戦後、日本陸軍航空部隊は中国共産党空軍の創設に力を尽くした。日中戦争の勃発から、新中国誕生にいたる中国大陸での航空戦を、20年以上にわたる日米中各国の関係者および公文書館への精密な取材によって解明した知られざる航空戦史。

目次

助っ人の空軍
港を守る戦い
ヒマラヤを越えて
最後の防衛線
AVGの終焉
星と太陽の翼
新しい飛虎隊
5.7倍の撃墜確認
天空の消耗戦
竹の増槽
追尾攻撃
3空軍対51万人
新鋭機出撃
天空に敵を見ず
紅軍の翼
東北航校
180機の蚊式機

著者等紹介

中山雅洋[ナカヤママサヒロ]
昭和11年生まれ。東京育ちだが、第二次大戦中は山梨県及び静岡県に疎開し、空襲にも遭った。本職は医師であるが、学生時代にグライダーを習ったのがきっかけで、航空に興味を持ち、米国航空史学会のLife member(No.147)になった。超軽量飛行機の免状を持ち、特殊飛行やcross country flightは米国で習った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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印度 洋一郎

3
下巻は、日米開戦から中華人民共和国建国までの中国大陸の航空戦について。アメリカからの義勇軍フライングタイガーや、アメリカ空軍との合同部隊など、中国へのアメリカの多大なテコ入れで日本軍に対抗していたのがわかる。対する日本軍は日米開戦後は兵力の大半を南方に取られて、中国では貧乏所帯をやりくりしながら戦う日本軍らしい戦いぶり。上巻同様、空戦では彼我の記録をつき合わせて戦果を検証。毎回毎回自己申告による水増しばかりで、これは仕方が無いのだろう。汪兆銘政権空軍のことがほんの少し出てくるが、もう少し触れて欲しかった。2014/09/16

ハヤブサの竜

1
日中戦争で勇戦する国民党空軍が、内戦ではどうしようもない体たらくに。そして著者もどの立場でいいのか混乱をきたしてゆく。国民党びいきなのはなんとなくわかるけど、それで筆がにぶっちゃあなあ2014/06/18

兵衛介

1
上巻が純粋な中国人による戦いの記録だったのに比べ、下巻はフライング・タイガースや米英空軍が主役なので、上巻の方が面白かった。旧日本軍人が関わった中共空軍創設史は興味深かった。2009/03/29

かば◎

0
旧版単行本はAVG登場直前で終わっているが、これはほぼ新版の上巻に当たる。下巻は丸々“新ネタ”で、旧版刊行後、断続的に「エアワールド」誌に掲載された部分をまとめたもの。AVGの登場から米空軍の本格参加、終戦と共産党空軍の誕生まで。航空の黎明から、日本の侵攻を受けてなけなしの空軍が消耗していく上巻の情勢から、ようやく反撃に入っていくのがこの下巻。そのぶん、上巻に見られた「一部のパイロットの英雄的・悲劇的活躍」の感動は薄いが、中国の空の大戦史を概観するには欠かせない本。

畝傍

0
上下巻併せて読了。黎明期の民国航空、日本敗戦後の国共それぞれの動きが面白かった。2019/01/21

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