内容説明
メッサーシュミットのエースたちにとって、西部戦線で特に苛酷な戦場は母国の空だった。航空戦史上でもっとも激しく損害の高い大規模戦闘となった、820日にわたるドイツ空軍の本土防空戦で祖国防衛のために出撃し、連合軍重爆撃機の圧倒的な攻勢に対して絶望的な戦いを挑み続けたルフトヴァッフェ戦闘機隊。本書はそのなかでも、特にBf109部隊の活動に焦点を絞ってその戦歴を紹介。米軍重爆撃機部隊のB‐17フライング・フォートレス、B‐24リベレーターによる昼間爆撃攻撃を迎え撃つため、本国に呼びもどされたバトル・オブ・ブリテン、アフリカ戦、そして東部戦線のエースたちと、多くの名も無きパイロットたちの苦闘の日々を追う。さらに、エースパイロットたちが彼らの戦術を説明、経験を語る。
目次
1章 本土防空戦の幕開け
2章 苦闘、そして初期の高戦果
3章 攻防戦、勝敗決まらず
4章 形勢一変
5章 最終章
カラー塗装図
付録
著者等紹介
ウィール,ジョン[ウィール,ジョン][Weal,John]
英国本土航空戦を少年時代に目撃し、ドイツ機に強い関心を抱く。英空軍の一員として1950年代末にドイツに勤務して以来、堪能なドイツ語を駆使し、旧ドイツ空軍将兵たちに直接取材を重ねてきた。後に英国の航空誌『Air Enthusiast』のスタッフ画家として数多くのイラストを発表。ドイツ空軍に関する多数の著作があり、カラーイラストも手がける
手島尚[テシマタカシ]
1934年沖縄県南大東島生まれ。1957年、慶應義塾大学経済学部卒業後、日本航空に入社。1994年に退職。1960年代から航空関係の記事を執筆し、翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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