内容説明
太平洋戦争は島々をめぐる戦いであった。日本軍はいずれの戦場でも、米軍を容易には寄せ付けず、最後まで苦しめた。北の辺境アッツから、赤道を越えた南方の密林まで、洞窟、トーチカ、そしてたこつぼのレベルまで巧に陣地を構築、カモフラージュして頑強に抵抗を続けた日本軍野戦部隊。防御戦闘を潔しとしない日本軍は陣地戦について多くを残さず、その実像は謎に包まれていた。だが、太平洋での思いがけない苦戦を前に、米軍はそれまでの敵との戦いを冷静に分析し、「日本陸軍便覧」というマニュアルを作成、その戦術を図表と記録に残した。米軍の分析レポートを基に、多数の記録写真・カラーイラストを駆使して日本軍の戦いを明らかにする。
目次
日本軍の島嶼防衛ドクトリン
島嶼防護陣地の建設と配員
島嶼防衛の原則
防御行動
島嶼防衛―戦闘の実例
日本軍防備の評価
今日の現地の様子
著者等紹介
ロトマン,ゴードン・L.[ロトマン,ゴードンL.][Rottman,Gordon L.]
1967年にアメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に志願し、ウェポン・スペシャリストとしての訓練を受ける。第7特殊戦グループに配属された後、1969~70年にはベトナムで第5特殊戦グループに勤務。高い評価を受けて定評ある文筆家であり、現在、文民として、フォート・ポークの陸軍統合即応センターに、特殊戦部隊情報専門員として勤務している
パルマー,イアン[パルマー,イアン][Palmer,Ian]
3Dデザインの学校を卒業し、多くの出版物のイラストを担当してきた経験の高いデジタル・アーティスト
齋木伸生[サイキノブオ]
1960年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学院法学研究科修士課程修了、博士課程修了。経済学士、法学修士。戦史や安全保障の問題に興味を持ち、国際関係論を研究。研究上はフィンランド関係と、フィンランドの安全保障政策が専門。陸海空の軍事・兵器関係、特に戦車に精通(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- UPnP入門