内容説明
1944年6月13日、フランス・ノルマンディ地方の田舎町「ヴィレル‐ボカージュ」を舞台に繰り広げられた、イギリス軍戦車部隊とドイツ軍のティーガー戦車の死闘。ここで25両の敵車両を撃破し名声を馳せたのがドイツ軍戦車部隊のエース、孤高の“ティーガーの騎士”ミヒャエル・ヴィットマンであった。本書は、初の試みとして、ドイツ軍のヴィレル‐ボカージュ占領直後に従軍カメラマンによって撮影された100枚の写真を詳細に検討。この戦いに改めて冷静な分析を加えたものである。本書では両軍の戦果を再評価するとともに、過去に発表された多くの関連資料と、従来採り上げられてこなかった当事者の証言を対照し、新たな視点からヴィレル‐ボカージュの戦いで起こった事実と、そこで生まれたミヒャエル・ヴィットマンにまつわる伝説の真実に迫る。
目次
ヴィレル‐ボカージュの戦い
『パーチ』作戦の背景
ヴィレル‐ボカージュ進撃 6月13日0530~0900時
最初の攻撃、0855時
213高地、0910~1000時
ヴィレル‐ボカージュ、0915~1030時
213高地、1000~1330時
2度目の攻撃 ヴィレル‐ボカージュ、1030~2000時
イギリス軍の撤退 1700~2030時
6月13日の結末
旅団ボックス陣地の闘い―6月14日
ミヒャエル・ヴィットマンの死
ヴィットマン神話の誕生
ヴィレル‐ボカージュの影響
損耗人員数
写真撮影地点