出版社内容情報
高度一万メートルで本土上空に侵入する超重爆B-29を撃墜する手段は、武装を除いた軽量機の体当たりで戦闘防御編隊(コンバットボックス)から脱落、高度を低下させ陸海軍戦闘機で群がり襲うしかなかった。B-29と陸軍戦闘機の死闘を綿密な調査に基づき、日米両軍の視点から描いた客観的な本土防空戦記。
内容説明
空を埋め尽くす銀色の重爆撃機B‐29。米国工業力の象徴「超空の要塞」を撃墜する手段は陸軍の空対空特攻機による体当たりしかなかった。精密爆撃によって日本の軍事施設を滅殺しようとした米軍は、日本軍機の猛攻に阻まれ、ついに低高度からの無差別爆撃を開始する。高性能重爆に苦戦しながらも不屈の攻撃精神で向かってゆく日本陸軍戦闘機。突然現れた敵機に翼を折られ、墜落する「超空の要塞」…。B‐29のクルーにとって、帝国本土爆撃は生きて帰ることをひたすら願う恐怖の任務だった!日本側から見た防空戦闘の記録・証言だけではなく、米軍搭乗員の日記、回想なども紹介し、攻撃する者と体当たりを受ける者という、両国の間に立った視点から本土防空戦を客観的に記述する。
目次
1章 陸軍戦闘隊と第58爆撃航空団
2章 陸軍航空部隊と第73爆撃航空団との対決
3章 作戦第二段階
4章 対B‐29戦闘の最終局面
付録
著者等紹介
高木晃治[タカキコウジ]
1950年、まだ英会話を勉強中の学生だった頃から日本の軍用機に関する資料を収集
サカイダ,ヘンリー[サカイダ,ヘンリー][Sakaida,Henry]
日系三世の米国人航空史研究家。成人後、長年にわたって日本軍戦闘機パイロットについての調査を継続。終戦後、今日まで口を閉ざしてきたかつての飛行士たちから得た数多くの資料を使って、細部まで余すところなく調査している
梅本弘[ウメモトヒロシ]
1958年茨城県生まれ。武蔵野美術大学卒業
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