出版社内容情報
イギリス軍の「巡航戦車」は、同国の戦車カテゴリーのなかで、装甲を薄くして重量を抑え快速性を重視した突破追撃用の兵器として分類されていた。本書では大戦前半のイギリス軍巡航戦車カヴェナンターとクルセーダーの開発と変遷、戦歴、そして指揮・観測戦車、架橋戦車、戦車回収車などの派生車両を解説。従来の通説を覆し、クルセーダーとカヴェナンターが、同時期に開発された別系統の戦車であったことを設計、開発史の中で始めて明かにする。また、クルセーダーの主戦場となった北アフリカにおいて「バトルアクス」作戦、エル・アラメインの戦い、そしてチュニジア戦と、戦争の困難な時期を自国製戦車でよく持ちこたえたイギリス陸軍、砂漠の戦いを追う。
目次
設計と開発
技術的特徴
各型解説
乗員
部隊配備後の評価
著者等紹介
フレッチャー,デイヴィッド[フレッチャー,デイヴィッド][Fletcher,David]
1942年生まれ。30年以上にわたって第一次、第二次大戦の英国装甲車両発達史を研究。これまでに軍事を主題とした多くの記事を発表し、著作をものする。また、ボーヴィントンの「タンク・ミュージアム」の館長を務める
サースン,ピーター[サースン,ピーター][Sarson,Peter]
世界でもっとも経験を積んだミリタリー・アーティストのひとりであり、英国オスプレイ社の出版物に数多くのイラストを発表
三貴雅智[ミキマサトモ]
1960年新潟県新潟市生まれ。立教大学法学部卒。超硬工具メーカー勤務を経て『戦車マガジン』誌編集長を務めたのち、現在は軍事関係書籍の編集、翻訳、著述など多彩に活躍
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