出版社内容情報
およそ敵前上陸ほど達成が困難で、しかも危険に満ちた軍事作戦はない。アメリカの海兵隊は第一次大戦後の1920年代から30年代にかけて、上陸作戦遂行に伴う危険を少しでも減らす手だてを模索し、そこからアムトラックの構想が生まれた。アムトラックは1942年8月にガダルカナルにはじめて姿を現し、以降タワラ、硫黄島、沖縄と太平洋戦線を転戦して上陸戦の主役をつとめ、また欧州戦線でも活発な動きを見せた。
内容説明
アムトラックは1942年8月にガダルカナルにはじめて姿を現し、以後タラワ、硫黄島、沖縄と太平洋戦線を転戦して上陸戦の主役をつとめ、また欧州戦線でも活発な動きを見せた。大戦終了後も朝鮮半島、ベトナム、フォークランド、グラナダと実戦に参加した。著者は試作1号車から採用まで、太平洋戦争での実戦とこれを巡る新たな開発、そして現用タイプに至るアムトラックの波乱に満ちた歴史を詳述し、その技術進歩と戦術運用の変遷、実戦で判明した長所と短所、各種の派生型を紹介する。
目次
水陸両用車の開発
タラワ―初めての戦闘
アムタンクの出現
太平洋戦争後期の上陸作戦
ヨーロッパ戦線のアムトラック
戦後の開発
LVTP‐5―新型LVTの開発
著者等紹介
ザロガ,スティーヴン[ザロガ,スティーヴン][Zaloga,Steven]
1952年生まれ。装甲車両の歴史を中心に、現代のミリタリー・テクノロジーを主題とした20冊以上の著作を発表。旧ソ連、東ヨーロッパ関係のAFV研究家として知られ、また、米国の装甲車両についても造詣が深く、多くの著作がある。米国コネチカット州に在住
ハドラー,テリー[ハドラー,テリー][Hadler,Terry]
国際的に活躍する科学・技術系イラストレイター・エアブラシと水彩絵の具のコンビネーションを用いて、戦車から航空・宇宙、さらには恐竜まで、多くのイラストを発表し、最近は人物画も手がける
バドロック,マイク[バドロック,マイク][Badrocke,Mike]
軍事宇宙科学、科学機器およびハイテク機器に関する英国を代表するイラスト画家のひとり。彼の描く詳細な解剖図、きわめて複雑な細部まで描かれた内部構造図は、世界中の数多くの書籍、雑誌そして産業用出版物などで見ることができる
武田秀夫[タケダヒデオ]
1931年生まれ。東京大学工学部機械工学科卒業。日野自動車を経て本田技術研究所に入社、乗用車の設計開発に従事し、1991年退職。現在東京都内に在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 文学再生計画