内容説明
低コストで耐久性があるT‐34/85は、大戦後も改良が続けられてワルシャワ条約機構加盟国でも生産され、売却または供与された国々が30カ国以上に及んでいる。そして、第三世界で勃発した数々の紛争においては、高い信頼性を誇る有効な兵器であり続けた。本書は、1944年に実戦投入されて以来、地球上のあらゆる地域での戦闘に参加し、半世紀以上にわたって使用されているT‐34/85の開発と大戦時の運用、近代化改修と派生型を紹介し、朝鮮戦争、中東戦争など、戦後におけるT‐34/85の戦歴も収録する。
目次
計画と開発
部隊配備と戦歴
派生型
大戦後期の改良
T‐34/85の内部構造
戦後の改修
後方支援用の派生型
大戦後の戦争におけるT‐34/85
著者等紹介
ザロガ,スティーブン[ザロガ,スティーブン][Zaloga,Steven]
1952年生まれ。装甲車両の歴史を中心に、現代のミリタリー・テクノロジーを主題とした20冊以上の著作を発表。旧ソ連、東ヨーロッパ関係のAFV研究家として知られ、また、米国の装甲車両についても著作がある。米国コネチカット州に在住
キニア,ジム[キニア,ジム][Kinnear,Jim]
1959年グラスゴー生まれ、1982年アバディーン大学卒。ソ連およびロシアにおけるAFVの兵器システムと輸送用車両についての著作がある。1992年からロシアに在住
サースン,ピーター[サースン,ピーター][Sarson,Peter]
世界でもっとも経験を積んだミリタリー・アーティストのひとりであり、英国オスプレイ社の出版物に数多くのイラストを発表。細部まで描かれた内部構造図は「世界の戦車イラストレイテッド」シリーズの特徴となっている
高田裕久[タカダヒロヒサ]
1959年10月生まれ。千葉県市川市出身。法政大学経済学部卒。専攻はソ連重工業史。1983年より、千葉県市川市にて模型店「MAXIM」を経営。そのほかに模型開発の外注も行い、香港のドラゴンモデルのAFVキットのいくつかを手掛ける。最近は「GUM‐KA」にて、世界水準の国産レジンキット開発を進める
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