内容説明
米国では日本人操縦者をみな恐怖で震え上がらせたと言われ、日本ではぺろりと喰える「ペロ8」と侮られたライトニング。毀誉褒貶の著しい本機の真価をP‐38エース達の証言で辿り、日本側資料との照合で米軍が主張する撃墜戦果の真偽を探る。
目次
1章 初期の作戦
2章 山本作戦
3章 ウエワク、ラバウル、ホランディア
4章 ホランディアでの戦訓
5章 フィリピン
6章 中国、ビルマ、インド戦域のP‐38エース
7章 ボングとマクガイア
著者等紹介
スタナウェイ,ジョン[スタナウェイ,ジョン][Stanaway,John]
「The National P‐38 Pilot’s Association」の公式歴史記録集をまとめる
梅本弘[ウメモトヒロシ]
1958年茨城県生まれ。武蔵野美術大学卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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roatsu
11
撃墜王ボング少佐らを生み、日本軍航空隊の難敵として君臨した米陸軍P38戦闘機のエース列伝と配備戦域の対日戦の様相が描かれる。敵側の視点を加えることで日本側の戦いの実相もより明確になる。鷹揚な勝者足る米国らしく対日戦果は相当楽観的(正確さから見れば相当怪しい)であり、本書でも梅本氏が日本側の戦果・損害を織り交ぜ正確性のバランスを取る。空戦の戦果把握の難しさだが、同時に終始それほど余裕綽綽と戦えていた米軍の強さと、相対した日本陸海軍の苦しい戦いの事実を感じさせる。山本長官も戦死させた忌まわしい名機の軌跡。2017/07/21
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