内容説明
本書の主題はパンター戦車とその派生型、つまりパンターのシャシーおよび構成部品を用いたバリエーション、そして固定陣地など他の兵器システムに活用する数多くの試みについての歴史を明らかにすることである。ドイツ戦車研究の泰斗である著者は、25年を越える調査でパンター戦車系列の設計と製造に携わった諸工場、ドイツ陸軍兵器局および機甲兵総監部から数千点におよぶオリジナル記録を発見。こうした公文書の研究に加え、現在も保存されている何両ものパンター戦車、ヤークトパンター(パンター駆逐戦車)、ベルゲパンター(パンター回収戦車)を徹底的に調査し、作業をもとにパンター戦車と派生型、さらに概念設計のみで終わった計画車両までを解説。イタリア本土のドイツ軍防衛ラインに設置し、実戦に使用したパンター砲塔流用の固定陣地が、連合軍の戦車を次々に破壊し、有効に機能したこと、砲兵隊向けに自走砲の計画があったことなど、興味深い事実が明らかにされている。
目次
パンター戦車の開発
固定陣地
砲兵隊向けの提案
自走砲兵の提案
対空戦車の提案
著者等紹介
ドイル,ヒラリー[ドイル,ヒラリー][Doyle,Hilary Louis]
1943年生まれ。AFVに関する数多くの著作を発表。そのなかにはトム・イェンツとの共著の『ジャーマン・タンクス』も含まれる。妻と3人の子供とともにダブリンに在住
イェンツ,トム[イェンツ,トム][Jentz,Tom]
1946年生まれ。世界的に支持されているAFV研究家のひとりであり、ヒラリー・ドイルとコンビを組んだ“Encyclopedia of German Tanks”(日本語版『ジャーマン・タンクス』は小社より刊行)の著者として、とくに知られている。妻とふたりの子供とともに、メリーランドに在住
バドロック,マイク[バドロック,マイク][Badrocke,Mike]
軍事宇宙科学、科学機器およびハイテク機器に関する英国を代表するイラスト画家のひとり。彼の描く詳細な解剖図、きわめて複雑な細部まで描かれた内部構造図は、世界中の数多くの書籍、雑誌そして産業用出版物などで見ることができる
菊川由美[キクカワユミ]
ミリタリー・モデラーの専門誌『アーマーモデリング』掲載記事の英文解説を担当。また、『深遠なる甲冑模型の世界』『日本の軍装幕末から日露戦争』の和文解説の英訳にも携わる
斎木伸生[サイキノブオ]
1960年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学院法学研究科修士課程修了、博士課程修了。経済学士、法学修士。戦史や安全保障の問題に興味をもち、国際関係論を研究。研究上はフィンランド関係と、フィンランドの安全保障政策が専門。陸海空の軍事・兵器関係、特に戦車に精通
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