出版社内容情報
" 『クルスクの戦い』以後、ソ連軍にドイツ軍突撃砲の代名詞とされた゛フェアディナント""。そして不死身の兵器として神話化された゛ヤークトティーガー""。両車は1943年から1945年のドイツ軍で最も重量級かつ大威力の対戦車兵器だった。そして単一部隊として双方を配備された『第653重戦車駆逐大隊』は、ドイツ軍にあっても希有な存在だった。本書は前身の第197突撃砲大隊の設立に始まり、敗戦による解体に終わる同大隊と兵士たちの印象的な戦いの軌跡を、部隊日誌をはじめ,退役軍人の日記や取材などを基に辿ってゆく。膨大な公式記録写真や個人のスナップ、加えて多数の図版を併用した構成は多面的で詳細。部隊の行動記録だけでなく各車種の技術や運用面にも力点を置いている。重戦車駆逐大隊に関する著作の空白を埋めて余りある、初めての、そして決定的な資料集である。"
内容説明
ソ連戦車の天敵“フェアディナント”と駆逐戦車の最終進化形“ヤークトティーガー”。ドイツ軍屈指の“重駆逐戦車”を装備した対戦車戦闘部隊の誕生から滅亡までの軌跡。
目次
カラー塗装図
第197突撃砲大隊の創設と戦歴―1940年11月~1943年1月
第653重戦車駆逐大隊の創設と戦歴―1943年4月~1943年12月
オーストリア、ザンクト・バーレンティーンにおけるフェアディナントの全面的オーバーホール
第653重戦車駆逐大隊第1中隊によるイタリア戦―1944年2月~1944年8月
第653重戦車駆逐大隊第2、第3中隊によるロシアでの戦歴―1944年4月~1944年10月
第653重戦車駆逐大隊第2中隊/独立第614重戦車駆逐中隊(エレファント)の移動と戦闘の記録―1944年9月~1945年5月
“ヤークトティーガー”駆逐戦車受領後の第653重戦車駆逐大隊の訓練、再編成および戦歴―1944年~1945年
装備車両4面図
第653重戦車駆逐大隊/独立第614重戦車駆逐中隊の作戦行動図
著者等紹介
ミュンヒ,カールハインツ[M¨unch,Karlheinz]
40歳、マンハイム市測量局で地図製作に携わる。ドイツ連邦軍で兵役の後、模型製作を趣味とするが、まもなくドイツ軍戦車部隊の歴史に興味を抱くようになり、1986年以降は駆逐戦車部隊の研究に勤しむ。これまで専門雑誌数誌に記事を書くほか、他の執筆者に対して資料写真の提供も行なってきた。既婚。一男をもうけ、ハイデルベルク近郊のシュヴェッツィンゲン在住。現在、駆逐戦車部隊に関する異なるテーマに取り組んでおり、読者諸兄からの資料提供を歓迎している
ルスタン,ジャン[Restayn,Jean]
51歳、パリに生まれる。既婚、娘ひとり。画家。軍事史に特別の関心をもち、数々の記事を執筆しイラストを製作するほか、出版社の異なる数冊の本を手がける。現在は第2次世界大戦中のドイツ国防軍に関するいくつかの著作を作成中である
北村裕司[キタムラヒロシ]
1958年生まれ。高知県高知市在住。第二次大戦ドイツ軍の組織、戦歴に造詣が深く、国内外で高い評価を受けている。当時の戦場記録写真に対する鋭い考証、とくに人物の鑑定には定評がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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