出版社内容情報
L戦闘機隊の指揮官としてフォッカーD21を駆して冬戦争を戦い抜き、バファロー戦闘機隊の中隊長を経て、フィンランド空軍最年少の戦隊長として、メッサーシュミット109G戦闘機を擁する精鋭、第34戦闘機隊を率い、最後の日までみずから空戦の陣頭に立って圧倒的なロシア空軍と鎬を削った56機撃墜のエース、ルーッカネン少佐がつづった空戦記録。
内容説明
フィンランド空軍の中堅飛行将校として開戦を迎えたルーッカネン中尉は、選りすぐりの戦闘機乗りで編成された独立L戦闘機隊を率い、凍結した湖を基地に極北の森を転戦、思いがけない場所でロシア機を襲った。苛酷な自然のなかで小さな戦闘機部隊を巧みに運用した名指揮官が描く、真冬の森の邀撃戦、北辺の制空戦。そして44年夏、カレリヤ地峡には地を覆うロシア空軍機の大編隊がやって来た。
目次
揺籃期の戦闘機隊
暴風襲来
天候悪化
2つの敵、冬そしてロシア軍
破局
第1回戦の終わり
暴風の合間
第2回戦
国境を越えて
ヌーモイラでの9ケ月〔ほか〕