出版社内容情報
第二次大戦末期、西部戦線のドイツ空軍戦闘機隊の死闘を描く戦記、記述は非常に客観的で付属資料も豊富。写真73点。地図15点。戦闘機部隊の損失、第II戦闘機軍団ボーデンプラッテ参加部隊所在基地、ボーデンプラッテ参加部隊、ボーデンプラッテ部隊別損失数、ボーデンプラッテによるドイツ空軍損失者名簿、ボーデンプラッテによる連合軍機損失数、ボーデンプラッテの目標とその成果、本土防空戦闘飛行隊の損失等。
内容説明
1944~1945年、圧倒的な物量を誇る連合軍爆撃機を相手に絶望的な戦いを繰り広げていたドイツ空軍戦闘機隊の最後の奮戦を多くの資料と長年にわたる調査をもとに詳述。特に1945年1月1日に実施されたドイツ空軍最後の大反撃“ボーデンプラッテ”作戦に関する正確な記述と詳細なデータは、他に類を見ないものといえる。
目次
ドイツ上空の戦い―一九四四年十一月 積み重なる損失
西部戦域―アルデンヌとアイフェル上空のドラマ
暁の出撃―“ボーデンプラッテ”作戦
敗勢の中の戦い―ドイツ本土防空の終焉
狩りの終わり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YS-56
3
本書は、東西から迫りくる連合軍に圧倒され、もはやドイツ第3帝国の滅びは避けられないと思われた1944年末から終戦までの西部戦線、ドイツ本土上空の戦闘機部隊の苦闘の記録。特に、1945年1月1日のボーデンプラッテ作戦に多くのページを費やしています。ラグナロクの角笛が鳴り響く中、この作戦が歴史に残したものは、栄光のドイツ空軍、その最後の暁の煌めきとして記憶されるものなのか。或いは、滅びを速めた愚行なのか。どちらにしても、彼らパイロットの勇気と献身に最大限の敬意を。2010/10/20
Narr
0
ルフトヴァッフェファンなら細かい飛行場や作戦経緯を知る事のできる史料になります。が、読み物として楽しむのは無理。死亡日時をあげる為だけに名前が出されるが、空域区分などちょっとした知識のつけたしにもなる。個人的には良本。2010/11/03
幽寂庵
0
私的な目線のない記録資料。なかなかの秀作。2009/07/05