出版社内容情報
敵戦車撃破１３８両。世界でもっとも有名な戦車エース、ミヘル・ヴィットマンＳＳ大尉。戦時中、ドイツ軍の報道班員として活躍した著者は、ヴィットマンの戦場におけるデビューからノルマンディーでの戦死までを描いている。原著は第二次世界大戦直後に出版された。
内容説明
敵戦車１３８両撃破、たった一人で英軍の戦車旅団に挑戦。第二次大戦中、ドイツ武装親衛隊の重戦車ティーガーの車長としてロシアとフランスで戦い、ノルマンディ戦線で壮烈な戦死を遂げた史上最大の戦車エース、ミヘル・ヴィットマンＳＳ大尉の半生を臨場感溢れる筆致で再現した貴重なドキュメント。
目次
ソヴィエト・ロシアとの戦い
ミヘル・ヴィットマン
ティーガー重戦車と共に
激闘クルスク、敵戦車３０台、パック２８門を撃破
戦車６６台撃破と騎士十字勲章
柏葉付騎士十字勲章、１日に１９台のＴ‐３４と３台の突撃砲を撃破
ヴィレル・ボカージュの戦闘
ヴィットマン最後の攻撃
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
19
12戦車138両対戦車砲132門撃破した戦車エースのヴィットマンSS大尉。序盤はクルトマイヤー少佐の下で３号突撃戦車で活躍した後ティーガー戦車に乗り東部戦線で活躍し最後はノルマンディで戦死するまでの戦記。初めてティーガーに乗った時は砲塔の旋回の容易さとエンジンのパワーの違いに興奮するヴィットマン達が微笑ましくて歴戦の戦士とは思えないほどでした。クルクスでは巧妙に隠されたソ連戦車と対戦車砲に気づかず接近して激しい砲撃戦と迫る敵兵を砲塔から身を乗り出して短機関銃で掃討したり轢いたりフューリーを観てる感じでした2021/01/22
イプシロン
4
ナチスドイツ武装親衛隊、ＬＳＡＨ（ライプシュタンダルテ・SS・アドルフ・ヒトラー）。その部隊に所属していた一兵士、一戦車兵、一戦車中隊長、ミヘル・ヴィットマン。誰よりも祖国の行く末を憂い、戦友を思いやり、妻を想い、誰よりも生真面目に「仕事」をし、生き残るために戦い、死んでいった青年。時代の不幸を呪うことはあったのだろうか？ なすべき仕事をなす。彼がしたことは、唯それひとつだった。そこにあったものが建設的であったか、価値的であったか、破壊的であったかの違いだけである。組織ではない、人間を見よ！ 享年３０歳。2014/05/21
