出版社内容情報
それまで曖昧なガンダム・シーンに活を入れるべく登場した、業界初のメディア・ミックス企画「ガンダム・センチネル」の決定的メディアミックスムック。コンセプトの“まじめなガンダム“をベースに、メカニック・デザイン、サイエンス考証、世界観考証、小説、イラストレーション、そして3Dモデルetc。その全てを含む企画全体をゼロから創作した本格的アナザー・ガンダム・ワールド作品。
内容説明
TVアニメーション機動戦士ガンダムの時代背景の中、もうひとつの戦線を描いたアナザー・ワン、ガンダム・センチネル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
22
小学生だった30年前、小遣いを貯めに貯めて買った思い出の一冊。ガンダムという作品が持つ可能性をかなり尖った形で一つの形にした”アニメじゃない”ガンダム。今みたいに贅沢な出来のガンプラが無かった時代に子供心を魅了した洗練されたフルスクラッチモデルとそれらを用いた悲しく硬派なフィルムストーリーが魅力。ゼータの第二戦線を舞台に展開される洋画テイストの幕末維新をなぞったドラマがアツい。ニューディサイズ=新選組である(笑)。他にも精緻な設定資料を揃えて物語の整合性を取ったり、その後の作品にも影響は大きいと思う。2018/01/23
白義
12
「ガンダム」という肥大化したシリーズの中で、改めて「リアルなガンダム」というのを追究しようとした者たちの熱量がそのまま結晶となった企画。それがガンダム・センチネルプロジェクトだ。小説部分だけは独立版があるものの、本来センチネルはその設定からストーリーまで、あくまで模型を基軸にした複合的ムーブメント。富野監督のガンダム像にすら反旗を翻さんとする若者たちの勢い、オーパーツじみたモデラーたちの超絶技巧、それを表現するにふさわしい、精密にして複雑な機構の極地としての象徴Ex-sガンダム、全てが渾然一体となっている2018/07/27
GM職員
10
【注)ガンダム好きのための本です】ガンダム好きの端くれとして、数年前に見つけて思わず購入。初版は1989年9月、購入したものは第12刷2011年5月。長い間版を重ね続けているのは、根強いファンがいる証ですね。情報力が多く、読みごたえがあります(カトキ氏が若く尖っていたり)。ディープストライカーは、後のデンドロビウムのデザインに繋がったのだろうなと推測するのも楽しい。センチネル発表当時は小学生でしたが、目玉のSガンダムよりグレーが渋いZプラスC型が好きでした。今でもトップ3防衛中です(笑)。(読了日不明)
longyang
3
表紙からしてものすごいインパクト。未だにコレを超える模型紙は無いんじゃないかと思うくらい。リアリズムの追求や空想世界を徹底的に楽しむ方法論については、この本で多くを学ばせてもらった気がします。
芹沢 時雨@VTuber
2
古本屋で300円だったところを購入さして貰いました。序盤の小説、挿絵が全部ジオラマ!こんなのは初めて読むぜ…流石はガンダムの本。CGとイラストばかりに慣らされた俺のような人間にとっては、逆にこういうものが非常に新鮮に感じる。いろいろと粗の多い本だが、モトは取れたように思えた。2010/06/06
-
- 和書
- 宮沢賢治 ちくま学芸文庫