感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
26
アルコール依存症治療革命。成瀬暢也先生の著書。アルコール依存症やアルコール依存症患者さんへの間違った偏見が正される内容の良書でした。アルコール依存症やアルコール依存症患者さんとのかかわり方を見直すことになる一冊。2019/07/21
せい
8
アルコール依存症への支援者としての向き合い方に関して参考になる本。アルコール依存症は人との関わりを通して癒しを得ることが出来なかった人々の孤独な自己治癒の結果であり、いくらペナルティーを与えても治るものではなく、病気としてきちんと向き合うことが大切ということを学んだ。その他治療者側に対象者への陰性感情があると治療が進まないことなど、地域で関わっていくにあたっても参考になりそうなことが多く、今まで漠然とした"アルコールの問題は難しい"という印象しかなかった自分は読んでよかったと思う。2021/05/21
mami.s
6
アルコール依存症についてはこれが1冊目。医療者向けの内容な気がするけど、そうでなくても大丈夫🙆♀️アルコール依存症は病気であり、その根元には対人関係の問題があること。治療者の患者に対しての接し方。これまでの治療法とこれからの治療法の違い。患者に対する家族の接し方や回復に向けてのプログラム、自助グループのことなどが分かりやすく書かれている。患者の意思を尊重するってのは分かるけど、治療したくないと言えばしないことになるよな🙄コロコロ言うことが変わる患者の場合とかどうすんだ?治すにはかなり気長に根気が要る2019/08/25
つなぐ
5
現在、アルコール治療は断酒から節酒に変わってきています。そんな流れを全然知らなかった私にとっては、こういうエビデンスから流れが変わってきてるのねって事がよく分かる本でした。この本で書かれているように、軽症のアルコール恒常的節酒群の患者がアルコール依存症ではなく、アルコール使用障害として一般のメンタルクリニックがAA等に繋いでいく当たり前の疾患になっていくと良いですね。アルコール依存症は入院治療して断酒を目指すものだというイメージしかもっていなかった私には大変勉強になる本でした。2018/10/04
西岡洋平
3
著者成瀬先生のアルコール依存症治療の経験、熱い思いが伝わってきました。これからの依存症治療の展望もわかりやすく書かれていて、とても学ぶところが多かったです。2018/08/24