内容説明
日本で当たり前のように行われているリトドリン塩酸塩の持続投与は欧米ではありえません。妊婦さんにとっては不必要で、場合によっては有害な治療です。適切な対応はどうすればいいのか、エビデンスをとことんわかりやすくまとめた、これからの切迫早産標準治療。
目次
1 切迫早産とはどういった病気か
2 リトドリン塩酸塩の歴史と現状
3 エビデンスはどうなっているだろう
4 これまでの経験とめざすべき治療の実際
5 リトドリン長期投与をやめるためのステップ
6 ひとを変える、組織を変える
7 医療倫理の視点から
8 切迫早産について最後にもう一度考える
著者等紹介
室月淳[ムロツキジュン]
1960年岩手県生まれ。東北大学医学部卒業。産婦人科医。臨床遺伝専門医。東北大学医学部産婦人科准教授、カナダ・ウェスタンオンタリオ大学ローソン研究所フェローをへて、現在、宮城県立こども病院産科科長、東北大学医学部臨床教授。出生前診断、胎児治療、遺伝子医療などを専門として、産科医療の現場に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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