内容説明
もう効かない漢方処方は出したくない。必要なのは、「子どもだけ」ではなく「家族全体」をみる視点。漢方をみかたにすれば、不調の根っこが見えてきます。
目次
第1章 子育て漢方とは~家族のみかた~(家族をチームとして見る;漢方薬でこころと体を整える;子育てに漢方を)
第2章 子どもの診察と頻用処方~病気の診方~(病気の本質を診るための用語説明;病気の根っこを捉える診察;病気の根っこを動かす処方)
第3章 よくある訴え~子どもの診方~(東洋医学的な観点から見る子どもの特徴;よくある訴え)
第4章 日常診療でのQ&A~医療者の味方・家族の味方~(西洋医学との併用はどのようにしたらいいですか?;西洋医学の検査はどのタイミングで行っていますか? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ソーシャ
2
敷居が高い小児科領域での漢方処方について、伝統的な基礎理論と臨床実践をつなぐ入門書。年齢別の主訴への対応から、漢方医学の基礎理論、症候別の確認すべき証とその際の処方など様々な視点から小児科領域の漢方治療について論じられていて、読んでいるうちに頭に入ってくるという読者に優しい構成となっています。愛着障害についての記載など思うところがないではないですが、著者の漢方医としてのスタンスが端々に出ていますし、実用的な処方薬選択のフローチャートまでついているので、興味がある人はまずはこの一冊という本になりそうです。2025/09/23