感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
25
ギャンブル依存症の治療施設と言えば、ひと昔前には横浜のワンデーポートくらいしか無かったが、最近急速に増えている。カジノ法案成立を見越して補助金狙いであろう。さて、本書は実践知の詰まった良い本であった。パチンコをより無害な嗜好に置き換えるには、一人カラオケが良いなど、多くの患者さんと試行錯誤してきた人でなければ出ないような知見に満ちている。筆者は愛知県の人で、年も近く、精神病理出身で、同じ病院でも働いたことがあるようだ。これだけやり手ならば知っていてもおかしくないのだが、なぜ今まで知らなかったのだろうか?2017/06/08
syu_bo
3
ギャンブル依存症は寛解はしても治癒はしない障害で、一定期間おさまって見えても「火種が燻り続けている」ようなものらしい。また、遅かれ早かれ間違いなく借金トラブルに陥るとのこと。まぁ、当たり前だよね。パチンコ屋の経費(人件費、光熱費、場代、新台入替…)考えると勝てる訳がない。でも依存症の人は前頭前野が不活化され、衝動を抑制する機能が低下しているため、猿並の思考レベルになり繰り返しパチンコ屋に通う。患者に対して依存症であることを認識させること、家族に金銭的な救済をさせないことが肝要。2019/04/21
Akio Kudo
1
★★★★★ 薄いのに重い本だった。パチスロに月1回以上行く人の98%が依存性かもしくはその疑いのある人だという統計には衝撃を受ける。ギャンブル依存性を知るには十分な1冊2024/04/07
朝倉
0
ギャンブル依存治療のパイオニアの方の記事が読めるなど 他の依存関係の書籍に比べると専門家が記事を寄せて作られた書籍なので固いかも知れませんが、読んでまず損は無いと思います。 自分は何故家族が当事者の借金を尻拭いしたら駄目なのか サラ金から借りて限度額いっぱいにまで打ち込んでしまうのかここの考察がとても為になりました。 2000円近くしますがパチンコなんて20分で1万円使えるのですからこういった本は決して高い買い物ではないと思います。 重症化してからでは遅いですよ。2017/06/09
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