内容説明
順天堂大学練馬病院での勉強会の内容をもとに、“よく出会う疾患、症候”を中心とした臨床推論のポイントや診断のノウハウを研修医向けにわかりやすく解説!common diseaseから重症症例まで、救急外来で“よく出会う疾患、症候”の診かたと考えかた。
目次
意識障害に出会ったら―原因を見逃さないための10の鉄則
失神に出会ったら―心血管性・出血性を否定せよ!
痙攣に出会ったら―目撃者を探せ!
ショックに出会ったら―早期発見・早期治療を心掛けよ!
アナフィラキシーかな?と思ったら―アドレナリンを正しく使用せよ!
敗血症かな?と思ったら―早期発見・早期治療を心掛けよ!
尿管結石かな?と思ったら―正しく診断しよう!
疼痛感者に出会ったら―痛みの問診を習得せよ!
頭痛患者に出会ったら―クモ膜下出血を見逃すな!
胸痛患者に出会ったら―Pitfallsを知ろう!〔ほか〕
著者等紹介
坂本壮[サカモトソウ]
2008年順天堂大学医学部卒業。2010年順天堂大学医学部附属練馬病院初期研修修了。順天堂大学医学部附属練馬病院救急・集中治療科入局。2015年西伊豆健育会病院内科。2011年、2013年ベストチューター受賞。救急専門医、集中治療専門医、内科認定医、産業医。ICLSインストラクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hurosinki
4
実習で救急回ってるので読んだよ!患者の主訴や状況ごとに章立てされており、それぞれのケースで何をどうすればいいか具体的に記述してくれるのでありがたい。common diseaseを中心に考えつつ、ヤバ疾患を確実に拾い上げるテクニックが勉強になった。失神では心血管性失神と出血による起立性低血圧を鑑別、意識障害は頭部CTの前に血糖測定、悪寒戦慄はUTIや胆管炎を鑑別、尿管結石疑いにエコーで水腎症や大動脈瘤を鑑別…等々々。個人的には高カリウム血症の章が勉強になりました(腎機能障害や、ショック+徐脈では必ず鑑別)2022/02/05
ねころじ
2
スコアリング、データ、症例が載っててわかりやすかった。経験ベースのピットフォールなどもありがたい2022/02/15
文狸
1
救急対応のマニュアル本というよりは、何をどのように考えるか、という思考の過程をエビデンスとともにレクチャーしてくれる。頭の整理に非常に役に立った。2021/05/01
ソーシャ
1
研修医教育に携わる救急専門医の著者が救急外来で重要となる疾患・症候への基本的なアプローチを500ページ弱、22章というボリュームで解説した本。紙幅の都合か説明が簡潔すぎる箇所はあるものの(これ以上厚くなっても困りますしね)、重要なところや間違えやすいところは何度か出てくるのがありがたいです。何度か読み返して、内容を自分のものにしていきたい本ですね。おそらく、国家試験の救急分野対策にも役立つと思いますが、ある程度内科の前提知識がないと読めない本でもあります。2017/03/16
luca
0
基本に忠実2016/05/08