出版社内容情報
《内容》 TUR-Pの実技,そのコツを著者自らが描いた多数の詳細なシェーマを使い,懇切に説いた.この手技に悩んだ際に問題解決の指針を与える最高の指導書である.準備(適応と患者の処置 器具と準備)切除(切除を始める前に 切除の基本 切除の手順 注意点のいろいろ)術後の処置 の順に解説しており,これから本法を手がける方々にも必要な知識が具体的に把握できる書としておすすめする.今回第2版として一層わかりやすく実践的な書となるよう図った. 《目次》 目次第1部 準備TURとは 1TURを始める前に 1第1章 適応と患者の処置前立腺肥大 3TURか開創手術か 4どの大きさまでTURができるか 4前立腺癌 5膀胱頸部狭窄 6神経因性膀胱 7術前検査 8患者の準備 9麻酔 10術中のモニター 11第2章 器具と準備切除鏡外管 13操作部分 17光学系 18電極 20灌流液 21手術台と体位 23細かい器具 25器具の配置 27第2部 切除第1章 切除を始める前に切除鏡の挿入 垂直でなく45度で 29内視しながら挿入する 32尿道瘻からのTUR 34大きい中葉はつき破って挿入する 35常に全体像を頭に入れておく 36三重の安全装置を用意しよう 37切除鏡の持ち方 39切除鏡を左手で保持する 40チューブ類をからませない 42第2章 切除の基本ワンストロークを分解する 43切除の終点を見定める 46滑走するのではなく切りとる 47切除開始点をループの先につかまえる 48掘るのではなく削る 49手元まで長く切除する 50切り終わりはループをもちあげる 52ループは楕円を描く 53切ったら切除面を見る 54ピストン運動をするとどうなるか 55かんなをかけるように削る 56第3章 切除の手順どこから切り始めるか 5712時から始める 5812時を11時にして切り始める 60切除の最初に目指すこと 61被膜にそって切除する 63腺腫は上面から切除する 6412時にまず深くて長いワンカット 65精丘の位置 66中葉の切除はあとにする 676時方向の切除は最大のスピードで 68シェルをつくらない 69前立腺はすり鉢型ではない 70切除鏡の支点を手元にもってくる 71直腸に指を入れる 73先端をきれいに削ろう 74最後の目印は精丘ではない 75あくまでも腺腫を切除する 77外括約筋の実体 78最後にもう一度全体を見る 79前立腺先端を剥離する 81第4章 注意点いろいろ閉鎖神経反射が起きた時 83手術中にエレクトしたら 84よく見る 85膀胱内の状態にも気をくばる 86奥に膀胱,手前に尿道があるはず 87定規を用意する 889時方向に被膜を求める 89ストロークを大きくする 91腺腫からの出血はいちいち止めない 92止血に関するコツ 93前立腺動脈の分布 95小さい穿孔は問題でない 98精度管理の問題 99ループが切れる 100切除鏡の先で壁を押すな 101ループを動かすスピードを工夫する 102切除を急に止めるコツ 103反対方向への切除 104ループの側面を利用する 105切除手順について 107中葉を最初に切除することについて 110ループの動きは直線的に 111どうやってきれいな曲線を描くか 112手元へ手元へと切っていこう 113森と湖の関係 114奥で穿孔,手前に腺腫という状況から脱出するために 116ループの底は見えない 118切除鏡は手元から動かす 119腺腫を全部切除する基本方針をもつこと 120切除鏡中心にものを考えるな 120第3部 術後の処置切除片の排除 122穿孔の処置 124腹部圧迫テスト 125カテーテルの挿入 126スタイレットでカテーテルを入れる 127切除鏡でカテーテルを入れる 128バルーンは膀胱内でふくらます 130索引 131術後灌流 132おわりに 133