図説 低侵襲冠状動脈バイパス術

図説 低侵襲冠状動脈バイパス術

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  • サイズ B5判/ページ数 64p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784498036840
  • NDC分類 494.643
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 低侵襲環状動脈バイパス術は,人工心肺を使用しない,胸骨正中切開を置かない.現在注目の環状動脈バイパス手術である.本書はこの手術方を著者自身の筆による精緻な図とカラー写真,わかり易く簡明な記述で解説したものである.手術適応,手術の準備,麻酔,手術機器から,手術手技の実際,術後のフォローアップまで,著者の豊富な経験から,実践的に示されている.本手術を学ぼうとする方々の必読,必携の書として是非おすすめする. はじめに Minimally invasive coronary artery bypass grafting (MICABG)とは, 1.人工心肺を使用しない,かつ 2.胸骨正中切開を置かない 冠状動脈バイパス手術であると定義できる.MICABGにより患者の手術侵襲を軽減すれば,mortality & morbidityの減少,入院期間の短縮,コストの軽減のみならず,人工心肺下における手術が困難な高齢者や低心肺機能患者に対しても手術適応を拡げることができる.欧米では数年前から始まって,本邦でも徐々に広まりつつある術式である.  小さな創からグラフトを採取し心拍動を保ったまま吻合をおこなうMICABGは非常に難しい手技である.低侵襲性は確かに大きなメリットを患者に与えるが,だからといってグラフトや吻合のクオリティを犠牲にはできない.術前の十分なプラニング,十分な器械の準備,そして経験と工夫が必要である.スタビライザーやフローメーター等の道具の開発は,現在も進行中であり,次々に改良されつつある.道具が進歩すれば,術式が平易化して,長期開存が保証される手術が可能となるであろうし,多枝病変への応用や,さらなる低侵襲をめざして完全内視鏡下冠状動脈バイパス術をおこなうことも可能であろう.  本書は,著者がCincinnati, OhioにおいてRandall K. Wolfに師事し経験した症例および帰国後,高本眞一教授の下,東京大学胸部外科にて経験した症例を基にして書かれた.典型的なLIMA-LADを中心とし,我々のオリジナルである超音波スカルペルを用いた内胸動脈剥離術,MICABGのバリエーションについて述べている.幸い,スコープをassistに使用することが多く,面白い術中写真をたくさん撮ることができた.それらを,若干のイラストレーションを交えて載せたので参考にして頂ければ幸いである.     1997年10月31日     大塚俊哉     《目次》 目  次 I.手術適応  1 II.手術の準備  2  1.患者の体位,消毒  2  2.セッティング  2 III.MICABGの麻酔  6 IV.手術器械  7  1.IMA剥離  7   (1)胸腔鏡法でおこなう場合  7   (2)直接法でおこなう場合  7  2.冠状動脈吻合  7 V.手術手技  12  1.LIMA-LAD吻合  12   (1)LIMA採取  12     1.胸腔鏡法  17     2.直視法  31   (2)冠状動脈吻合  33  2.MICABGのバリエーション  50   (1)LIMA-RCA吻合  50   (2)RGEA-PDA吻合   53   (3)静脈グラフト  54   (4)再手術例  56 VI.術後のフォローアップについて  57  あとがき  59  略語一覧  61  参考文献  62  索  引  63

内容説明

低侵襲冠状動脈バイパス術は、人工心肺を使用しない、胸骨正中切開を置かない、現在注目の冠状動脈バイパス手術である。本書はこの手術法を著者自身の筆による精緻な図とカラー写真、わかり易く簡明な記述で解説したものである。手術適応、手術の準備、麻酔、手術器械から、手術手技の実際、術後のフォローアップまで、著者の豊富な経験から、実践的に示されている。

目次

1 手術適応
2 手術の準備
3 MICABGの麻酔
4 手術器械
5 手術手技
6 術後のフォローアップについて

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