出版社内容情報
《内容》 棒暗記のために知識を個条書き的に羅列したものではなく，病因，病態生理等，基本になる知識を明快に述べ，これをしっかり理解，記憶することにより，以下の診断，治療のプロセス等をlogicalに判断できるよう構成されている.本領域の第一線にある気鋭の執筆陣が新しい知見も充分に盛り，図表，写真を多く用いて，読み易く，わかり易くまとめている. 《目次》 目次 総論 A.ホルモンとその分泌 〈齊藤寿一〉 3 1.内分泌とホルモン 3 2.ホルモンの生合成 3 3.ホルモンの分泌 5 4.ホルモン分泌の異常 5 B.ホルモン受容体と情報伝達機構 〈山下亀次郎〉 9 1.ホルモン作用の発現機序 9 2.アデニル酸シクラーゼ-cAMP系 9 3.イノシトールリン脂質代謝 10 4.レセプター異常症 11 C.症候論 13 1.肥満とやせ 〈山下亀次郎〉 13 2.発汗異常 14 3.眼症状 15 4.甲状腺腫 16 5.頻脈と徐脈 17 6.下痢と便秘 18 7.筋力低下 19 8.知覚異常 20 9.痙攣 20 10.身長の異常 〈齊藤寿一〉 21 11.毛の異常 23 12.色素異常 23 13.血圧の異常 24 14.多尿 25 15.性腺異常 25 16.乳汁漏 26 17.意識・精神の障害 27 1.内分泌疾患 I.間脳下垂体疾患(含 異所性ACTH， ADH) 31 A.視床下部 〈金子健蔵〉 31 形態 31 機能 31 (a)下垂体前葉ホルモン分泌調節 31 (b)下垂体後葉ホルモンの合成 32 (c)行動の調節 32 疾患 34 1.中枢性肥満をきたす疾患群 35 (a)視床下部性肥満，FROHLICH症候群 35 (b)PRADER-WILLI症候群 35 (c)LAURENCE-MOON-BIEDL症候群 35 2.神経性食思不振症 37 3.KALLMANN症候群 39 4.中枢性思春期早発症 40 5.飲水行動異常 42 (a)本態性高Na血症 42 (b)心因性多飲症 42 6.視床下部腫瘍 43 (a)頭蓋咽頭腫 43 (b)胚芽腫 43 B.下垂体前葉 44 形態と機能 〈石橋みゆき〉 44 (a)発生 44 (b)解剖 44 (c)下垂体前葉ホルモン 45 (d)下垂体前葉機能検査 52 疾患 58 1.先端巨大症 〈石橋みゆき〉 58 2.下垂体機能低下症 〈金子健蔵〉62 3.下垂体ホルモン単独欠損症 68 (a)GH単独欠損症 68 (b)ゴナドトロピン単独欠損症 68 (c)ACTH単独欠損症 68 (d)TSH単独欠損症 68 (e)PRL単独欠損症 69 4.CUSHING病〈石橋みゆき〉 69 5.プロラクチノーマ 70 6.下垂体腺腫 76 7.下垂体性小人症 〈金子健蔵〉 80 C.下垂体後葉 〈齊藤寿一〉 86 形態と機能 86 (a)解剖 86 (b)下垂体後葉ホルモン 86 (c)下垂体後葉機能検査 88 疾患 89 1.尿崩症 89 2.SIADH 91 II.甲状腺疾患 99 形態と機能 〈葛谷信明〉 99 (a)解剖 99 (b)甲状腺から分泌されるホルモン 101 (c)機能検査法のまとめ 106 疾患 113 1.甲状腺機能亢進症 〈葛谷信明〉 113 (a)定義，概念と分類 113 (b)症状 114 (c)BASEDOW病 116 (d)甲状腺の破壊に基づく甲状腺中毒症 126 (1)亜急性甲状腺炎 126 (2)無痛性甲状腺炎 129 (3)分娩後甲状腺炎 129 (e)PLUMMER病と中毒性多結節性甲状腺腫 130 (f)TSH産生腫瘍 130 (g)REFETOFF症候群(下垂体型) 130 (h)泡状奇胎，悪性絨毛上皮腫 132 (i)甲状腺ホルモン過剰摂取による甲状腺中毒症 133 (j)struma ovarii 133 2.甲状腺機能低下症 〈山本邦宏〉 133 3.甲状腺腫瘍 〈相吉悠治〉 142 III.副甲状腺疾患およびビタミンD作用異常症 161 形態と機能 161 (a)解剖，分泌，作用のまとめ 〈松本俊夫〉 161 (b)機能検査法のまとめ 〈山本通子〉 168 疾患 173 1.副甲状腺機能亢進症 〈松本俊夫〉 173 (a)原発性副甲状腺機能亢進症 173 (b)続発性副甲状腺機能亢進症 176 (c)ビタミンD作用過剰症 178 (d)悪性腫瘍に伴う高Ca血症 180 2.副甲状腺機能低下症 〈山本通子〉 182 3.ビタミンD欠乏症 188 IV.膵疾患 191 形態と機能 〈川井紘一〉 191 (a)発生 191 (b)解剖 191 (c)インスリン 192 (d)グルカゴン 199 (e)ソマトスタチン 205 (f)PP(pancreatic polypeptide) 206 (g)膵ホルモン機能検査 206 膵炎・膵癌・ホルモン産生腫瘍の形態と機能 〈岩本安彦〉 208 (a)膵外分泌腺の構造 208 (b)膵外分泌機能 209 (c)膵外分泌機能検査 213 (d)膵内分泌腫瘍の診断に用いられる検査法 215 疾患 215 1.糖尿病 〈川井紘一〉 215 定義 215 成因 215 分類 220 疫学 221 病態 222 病理 225 症状 225 検査所見 226 診断 228 糖尿病と合併症 228 (a)意識障害 228 (b)感染症 231 (c)細小血管症 231 (d)動脈硬化症 236 (e)糖尿病性壊疽 236 (f)糖尿病性皮膚 237 (g)糖尿病性心筋症 237 (h)糖尿病性骨減少症 237 (i)高血圧症 237 治療 237 (a)食事療法 238 (b)運動療法 239 (c)経口血糖下降剤 239 (d)インスリン療法 240 (e)血糖コントロールの目標値 242 (f)患者教育 242 2.低血糖症 〈岩本安彦〉 243 (a)低血糖症総論 243 (b)低血糖症の主要疾患 248 (1)インスリノーマ 248 (2)インスリン自己免疫症候群 250 (3)膵外性腫瘍による低血糖症 251 (4)内分泌疾患による低血糖症 251 (5)反応性低血糖症 251 (6)医原性低血糖症 252 3.膵炎・膵癌・ホルモン産生腫瘍 252 (a)膵炎 252 (1)急性膵炎 252 (2)慢性膵炎 255 (b)膵癌 257 (c)ホルモン産生腫瘍 259 (1)ZOLLINGER-ELLISON(ZE)症候群 260 (2)WDHA症候群 261 (3)グルカゴノーマ症候群 261 (4)ソマトスタチノーマ症候群 262 (5)GRF産生腫瘍 262 (6)カルチノイド症候群 263 V.副腎皮質疾患 267 形態と機能 〈佐藤雄二，藤田敏郎〉 267 (a)解剖 267 (b)副腎髄質ホルモン 268 (c)副腎皮質機能検査 274 疾患 276 1.原発性アルドステロン症 〈佐藤雄二，藤田敏郎〉 276 2.二次性アルドステロン症 281 3.CUSHING症候群 〈関原久彦〉 284 4.ADDISON病 289 5.先天性副腎皮質過形成 292 (a)21-水酸化酵素欠損症 292 (b)17α-水酸化酵素欠損症 294 (c)11β-水酸化酵素欠損症 295 (d)3β-水酸基脱水素酵素およびΔ4-Δ5イソメラーゼ欠損症 296 (e)18-水酸化酵素および18-水酸基脱水素酵素欠損症 297 (f)コレステロール側鎖切断酵素欠損症 297 (g)先天性副腎皮質過形成の治療 297 (h)副腎性器症候群 298 VI.副腎髄質疾患 〈中井利昭〉 301 形態と機能 301 (a)解剖 301 (b)副腎髄質ホルモン 302 (c)副腎髄質機能検査 305 疾患 307 1.褐色細胞腫 307 2.神経芽細胞腫 310 VII.男子性腺疾患 〈徳江章彦〉 313 形態と機能 313 (a)解剖 313 (b)機能 315 疾患 319 1.精巣機能低下症 319 2.原発性精巣機能低下症 320 3.続発性精巣機能低下症 324 4.思春期早発症 327 5.ホルモン産生精巣腫瘍 329 VIII.女子性腺疾患 〈荒木重雄〉 333 形態と機能 333 (a)卵巣の基本構造 333 (b)卵巣性ステロイドの作用と生合成 333 (c)卵巣の発生と加齢に伴う変化 334 (d)卵巣機能の内分泌調節 337 (e)卵巣機能検査 339 疾患 341 1.思春期早発症 341 2.思春期遅発症 342 3.原発性無月経 343 4.続発性無月経 346 5.月経周期の異常 350 6.月経血量と持続日数の異常 351 7.無排卵周期症 352 8.機能性子宮出血 352 2.代謝疾患 I.水 電解質代謝 〈石川三衛〉 357 水代謝 357 1.バゾプレシンと渇中枢 357 (a)バゾプレシンの分泌調節 357 (b)渇中枢 358 (c)腎におけるAVPの作用 359 2.腎髄質の高張性 360 Na代謝 361 (a)糸球体濾過量と尿細管機能 361 (b)腎の血行動態 362 (c)アルドステロン 362 (d)心房性Na利尿ホルモン 362 (e)プロスタグランジン 362 (f)交感神経系 362 水とNaの代謝異常 363 1.多尿性疾患 363 (a)中枢性尿崩症 363 (b)腎性尿崩症(先天性) 363 (c)後天性腎性尿崩症 363 2.高Na血症 365 3.低Na血症 365 (a)Na喪失を伴う低Na血症 365 (b)体内Na量の変化を伴わない低Na血症 367 (c)Naを上まわる水分の貯溜による低Na血症 368 4.浮腫とNa代謝 368 (a)うっ血性心不全 368 (b)肝硬変 369 (c)ネフローゼ症候群 371 (d)特発性浮腫 371 K代謝とその異常 371 1.K代謝 371 2.低K血症 372 3.高K血症 373 II.糖代謝(糖尿病，低血糖症以外の糖代謝障害) 〈板倉光夫〉 377 1.グリコーゲンの合成と分解 377 2.解糖系と糖新生経路 379 3.糖代謝に影響するホルモン 380 4.グリコーゲン蓄積病 381 (a)肝型糖原病(I，III，IV，VI，VIII型) 381 (b)筋型糖原病(II，V，VII型) 384 5.その他のまれな糖代謝疾患 385 (a)ガラクトース代謝疾患 385 (b)果糖代謝異常症 386 (c)糖の消化吸収に関する先天代謝異常 387 6.リソゾーム蓄積症(酸性ムコ多糖体症) 387 (a)ムコ多糖体蓄積症I型(HURLER症候群) 389 (b)ムコ多糖体蓄積症II型(MPS II，HUNTER症候群) 389 (c)ムコ多糖体蓄積症IV型(MPS IV，MORQUIO症候群) 390 III.蛋白質，アミノ酸代謝 〈山下亀次郎〉 391 1.低蛋白血症 391 2.アミノ酸代謝異常 391 (a)フェニルアラニン・チロシン代謝異常 391 (b)分枝アミノ酸代謝異常 393 (c)含硫アミノ酸代謝異常 394 (d)ヒスチジン代謝異常 394 (e)リジン代謝異常 395 (f)イミノ酸代謝異常 395 (g)グリシン代謝異常 395 (h)尿素サイクル異常 396 IV.脂質代謝 〈寺本民生〉 399 1.リポ蛋白の代謝 399 2.高リポ蛋白血症の表現型 402 3.原発性高リポ蛋白血症 404 (a)カイロミクロン血症 404 (b)家族性高コレステロール血症(II型高リポ蛋白血症) 407 (c)III型高リポ蛋白血症 410 (d)IV型高脂血症および家族性混合型高脂血症 412 4.高脂血症の治療法 413 (a)治療の目標 マーカー 413 (b)高脂血症治療法 414 5.低リポ蛋白血症 417 (a)アポ蛋白Bの欠損または低下を主体とする疾患 418 (1)無βリポ蛋白血症(BASSEN-KORNZWEIG'S syndrome) 418 (2)低βリポ蛋白血症 418 (3)正トリグリセライド血症性無βリポ蛋白血症 418 (b)アポ蛋白A-1の欠損または低下を主体とする疾患 419 (1)Tangier病 419 (2)家族性LCAT欠損症 419 (3)A-1 Milan病 420 (4)その他 420 (c)続発性低脂血症 421 (1)肝疾患 421 (2)甲状腺疾患 421 (3)蛋白異常症 421 V.ビタミン代謝異常 〈山下亀次郎〉 423 1.ビタミンA欠乏症 423 2.ビタミンB1(チアミン) 424 (a)ビタミンB1欠乏症 424 (1)脚気 424 (2)WERNICKE脳症とKORSAKOFF症候群 424 (b)ビタミンB1依存症 424 3.ビタミンB2(リポフラビン) 425 ビタミンB2欠乏症 425 4.ビタミンB6(ピリドキシン) 425 5.ビタミンB12 425 (a)悪性貧血 426 (b)若年性悪性貧血 426 (c)胃切除後巨赤芽球性貧血 426 6.ニコチン酸とニコチン酸アミド(ナイアシンとナイアシンアミド) 426 7.ビタミンC(アスコルビン酸) 427 8.パントテン酸 428 9.ビタミンK 428 VI.その他の代謝異常 〈板倉光夫〉 429 核酸の代謝とその疾患 429 (a)核酸の化学構造と代謝 429 (b)プリンヌクレオチドの代謝 430 (c)ピリミジンヌクレオチドの代謝 430 (d)尿酸の代謝 430 1.プリン体代謝の疾患 432 (a)高尿酸血症と痛風 432 (b)LESCH-NYHAN症候群(HGPRT欠損症) 439 2.ピリミジン代謝異常 440 (a)オロチン酸尿症 440 (b)ウラシル尿症 440 3.プリン・ピリミジン代謝異常：色素性乾皮症 440 結合組織代謝異常 441 1.MARFAN症候群 441 2.EHLERS-DANLOS症候群 442 ポルフィリン代謝疾患 443 ポルフィリン症 443 (a)赤芽球増殖性ポルフィリン症 443 (b)肝性ポルフィリン症 443 重金属の代謝障害 444 1.鉄の代謝障害：ヘモクロマトーシス 444 2.銅代謝疾患:WILSON病 444 その他の代謝疾患 444 早老疾患:WERNER症候群 444 略語一覧 447 索引 451
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