感染症診療ハンドブック

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感染症診療ハンドブック

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  • サイズ A5判/ページ数 441p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784498021068
  • NDC分類 493.8

出版社内容情報

《内容》 1999年4月に施行された「感染症新法」を踏まえてベッドサイドでの感染症診療に必須とされる知識を簡潔且つ具体的に示した手引書.臨床医として今日感染症に対処するために必要な症状・検査・診断・治療・予防から感染経路・法的事項に至るまでを網羅した.最新のハンドブックである. 序  感染症は常に変貌している.  19世紀の最後の10数年間に,一部の例外を除いて今日の病原細菌のほとんどが発見し尽くされた.  20世紀には,さらにウイルス学の急速な進歩により,新しい病原ウイルスが次々に発見された.そして医真菌学,原虫・寄生虫学の進歩ともあいまって,感染症に対する治療法,予防法,免疫療法,消毒法などが著しく進歩した.  とくに20世紀後半は,優れた抗菌薬が次々に臨床の現場に登場し,抗菌化学療法は完成の域に達したといっても過言ではなくなった.また病原体検査のための自動機器や迅速診断法,遺伝子診断法などもルーチン検査の中で行われるようになった.一方,感染症は.宿主-寄生体関係 Host-parasite relationship の崩れから引き起こされる.20世紀後半の医療の進歩は,一つは抗菌薬の普及とともに病原菌に変化をもたらし,一つはカテーテル処置や複雑な外科療法など高度の医療技術が広く行われるようになって,感染を引き起こす場を多くもたらした.もう一つは免疫抑制療法,抗菌化学療法などの進歩によって宿主側の変化,コンプロマイズドホストの増加をもたらした.  これらは,菌交代症,耐性菌感染症,病院感染,日和見感染といった新しい感染症の概念を生み出した.また,交通網の発達や社会経済の発展さらに風俗の変化によって輸入感染症,人畜共通感染症,性感染症などがクローズアップされてきた.  20世紀の最後の10年間には,新興感染症 emerging infectious disease,再興感染症 re-emerging infectious disease という言葉も定着してきた.  このような感染症の変貌に対応して,1999年4月に「感染症新法」が新しく制定され,それまで施行されてきた伝染病予防法,エイズ予防法,性病予防法は廃止された.  21世紀に入った今日,さらに未知の病原体や感染症が出現する可能性があり,まだまだ感染症の様相は変化し続けていくであろう.  本書は,このような感染症の変貌に対応して,up-to-dateな情報を取り入れ,ベッドサイドでの診療に役立つ手引書として,第一線で活躍されているエキスパートによって執筆されたものである.  各科の臨床医家,勤務医,研修医が要に応じて本書をひもとき,その要点を確かめる必携書として広く利用していただければ幸いである.   2001年1月18日   那須 勝    《目次》 目 次 §1.感染症の診断と治療指針  1   1 診断の進め方  <那須 勝>  1   2 感染症診断チェックリスト  <平松和史>  5   3 感染症鑑別診断のポイント  <平潟洋一>  10   4 病原体検査法  <猪狩 淳>  20   5 Bed sideでの診断  <中村良子,田沢節子>  30   6 抗菌薬の感受性測定と選択指針  <那須 勝>  50 §2.不明熱  <小林芳夫>  62 §3.敗血症  <宮良高維,斎藤 厚>  65 §4.感染性心内膜炎  <賀来満夫>  70 §5.中枢神経系感染症  74   1 髄膜炎  <中村 功>  74   2 脳 炎  <中村 功>  82   3 プリオン病  <中村 功>  86 §6.呼吸器感染症  90   1 かぜ症候群,インフルエンザ  <加地正英,大泉耕太郎>  90   2 上気道炎,扁桃炎  <加地正英,大泉耕太郎>  96   3 急性気管支炎  <加地正英,大泉耕太郎>  98   4 慢性下気道感染症  <三笠桂一,成田亘啓>  100   5 市中肺炎  <永井寛之>  104   6 院内肺炎  <山崎 透>  114   7 レジオネラ肺炎(在郷軍人病)  <斎藤 厚>  120   8 マイコプラズマ肺炎  <河野 茂,平潟洋一>  122   9 クラミジア肺炎  <岸本寿男>  125   10 嚥下性肺炎  <長岡博志>  128   11 肺膿瘍  <平松和史>  131   12 膿胸,胸膜炎  <古賀宏延>  133   13 肺結核  <古賀宏延>  136   14 非定型抗酸菌症  <古賀宏延>  139   15 ウイルス性肺炎  <永井寛之>  142   16 肺真菌症  <山上由理子>  148   17 肺寄生虫症  <長岡博志>  150 §7.消化器感染症  153   1 感染性腸炎  <山口惠三,古谷信彦>  153   2 ウイルス肝炎  <寺尾英夫>  158   3 肝・胆道感染症  <藤岡利生>  169 §8.腹腔内感染症  <藤岡利生>  171 §9.尿路・性器感染症  173   1 膀胱炎,腎盂腎炎  <公文裕巳>  173   2 尿道留置カテーテル感染症  <公文裕巳>  175   3 外陰・膣感染症  <本村龍太郎>  177   4 骨盤内感染症(PID)  <本村龍太郎>  182 §10.性感染症  <酒井 茂>  184 §11.皮膚軟部組織感染症  192   1 毛のう炎,せつ,よう  <柴田興彦>  192   2 蜂か織炎,ひょう疽  <柴田興彦>  193 §12.熱傷感染  <柴田興彦>  194 §13.骨髄炎  <中山一誠>  198 §14.エイズ  <岡 慎一>  202 §15.成人T細胞白血病(HTLV-1感染症)  <菊池 博>  206 §16.臓器移植に伴う感染症  <菊池 博>  211 §17.ウイルス感染症  216   1 ムンプス(流行性耳下腺炎)  <内山 聖>  216   2 麻 疹  <内山 聖>  217   3 風 疹  <内山 聖>  218   4 突発性発疹  <内山 聖>  219   5 ポリオ  <松坂哲應>  220   6 ヘルパンギーナ  <松坂哲應>  221   7 手足口病  <松坂哲應>  222   8 急性出血性結膜炎  <松坂哲應>  223   9 ロタウイルス感染症  <西園 晃>  224   10 ウイルス性出血熱  <西園 晃>  226   11 ハンタウイルス感染症  <西園 晃>  228   12 狂犬病  <平井一弘   230   13 単純ヘルペスウイルス感染症  <西園 晃>  232   14 水痘,帯状疱疹  <西園 晃>  234   15 サイトメガロウイルス感染症  <時松一成>  235   16 伝染性単核球症(EBウイルス感染症)  <井上聡一>  237   17 その他のヘルペスウイルス感染症  <西園 晃>  239 §18.細菌感染症  241   1 MRSA感染症  <渡辺 彰>  241   2 化膿性レンサ球菌感染症  <大石和徳>  243   3 B群レンサ球菌感染症  <大石和徳>  246   4 肺炎球菌感染症(PRSPを含む)  <大石和徳>  248   5 腸球菌感染症(VREを含む)  <大石和徳>  251   6 腸管出血性大腸菌感染症  <大石和徳>  254   7 腸チフス,パラチフス  <相楽裕子>  257   8 コレラ  <相楽裕子>  258   9 ジフテリア  <相楽裕子>  259   10 猩紅熱  <相楽裕子>  260   11 百日咳  <相楽裕子>  261   12 緑膿菌感染症  <戸塚恭一>  262   13 ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌感染症  <柴 孝也>  264   14 リステリア症  <戸塚恭一>  266   15 ヘリコバクターピロリ感染症  <藤岡利生>  267   16 ノカルジア症  <田代隆良>  270   17 放線菌症  <田代隆良>  271 §19.スピロヘータ感染症  272   1 梅 毒  <加島健司>  272   2 レプトスピラ症  <加島健司>  273 §20.ライム病  <中村 功>  275 §21.クラミジア感染症  <本村龍太郎>  277 §22.リケッチア感染症  280   1 つつが虫病  <岡山昭彦>  280   2 日本紅斑熱  <岡山昭彦>  282   3 Q熱  <岡山昭彦>  283   4 ネコひっかき病  <岡山昭彦>  285   5 その他のリケッチア感染症  <岡山昭彦>  287 §23.嫌気性菌感染症  288   1 無芽胞嫌気性菌感染症  <那須 勝>  288   2 破傷風  <中村 功>  289   3 ガス壊疽  <中村 功>  292   4 Clostridium difficileによる偽膜性腸炎  <中村 功>  293 §24.真菌症  294   1 カンジダ症  <田代隆良>  294   2 アスペルギルス症  <田代隆良>  298   3 クリプトコックス症  <田代隆良>  303   4 ムーコル症  <田代隆良>  306   5 トリコスポロン症  <田代隆良>  307   6 ニューモシスチスカリニ感染症  <森 健>  309 §25.原虫性疾患  312   1 トキソプラスマ症  <森 健>  312   2 クリプトスポリジウム症  <高橋まゆみ,森 健>  314   3 赤痢アメーバ  <礒沼 弘,森 健>  316   4 マラリア  <江部 司,森 健>  318 §26.線虫症  321   1 糞線虫症  <草野展周>  321   2 回虫症  <草野展周>  323   3 蟯虫症  <草野展周>  324   4 鞭虫症  <草野展周>  325   5 鉤虫症  <草野展周>  326   6 糸状虫症  <草野展周>  327   7 顎口虫症  <草野展周>  329   8 アニサキス症  <草野展周>  330 §27.吸虫症  331   1 ウェステルマン肺吸虫症  <山上由理子>  331   2 宮崎肺吸虫症  <山上由理子>  332   3 日本住血吸虫症  <山上由理子>  333   4 肝吸虫症  <山上由理子>  335   5 横川・異形吸虫症  <山上由理子>  336 §28.条虫症  337   1 無鉤条虫症  <村上和成>  337   2 有鉤条虫症  <村上和成>  338   3 広節裂頭条虫症  <村上和成>  339   4 包虫症  <村上和成>  340 §29.ダニ症  <下田照文>  341 §30.輸入感染症(推定感染国)  <一宮朋来>  346 §31.新興・再興感染症  <平松和史>  349 §32.日和見感染症  <時松一成>  353 §33.院内感染対策  <山崎 透>  355 付1.感染症新法  <那須 勝>  367 付2.臨床に必要な主な微生物と感染症  <那須 勝>  376 付3.抗菌薬使用ガイドライン  <那須 勝,平松和史>  390 付4.主な抗菌薬の一覧表  <山崎 透,平井一弘>  400 事項索引  430 医薬品索引  435