出版社内容情報
医師にとってもっとも重要かつ掴みどころのない臨床推論というプロセスにおいて,著者がこれまで現場の経験や日々の努力で集めてきたCommon Diseaseをマネする疾患“ミミッカー”を挙げ,直観的な診断と分析的な診断を上手く組み合わせることで効率よく鑑別の漏れを減らし正しい診断に至る方法をわかりやすく解説している.Pivot and Cluster Strategyによる鑑別診断リストを具体的に提示しながら診断力の向上への道筋を示す書.
目次
急性冠症候群(ACS)
肺炎
喘息
敗血症
感冒、インフルエンザ
くも膜下出血(SAH)
脳梗塞/一過性脳虚血発作(TIA)
てんかん
虫垂炎
感染性腸炎〔ほか〕
著者等紹介
長野広之[ナガノヒロユキ]
平成23年4月~平成25年3月天理よろづ相談所病院初期研修医。令和3年4月~よしき往診クリニック非常勤医師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ねころじ
1
素晴らしい医学書。1行毎にクリニカルパールが散りばめられていて感動。どうやったらこんな本が書けるのか、著者に聞いてみたいくらい。今まで色んな本を読んで勉強になった重要な点が随所に書かれているし、過去の臨床経験が思い出されるような記載が多く(例:てんかん痙攣発作でのmri異常信号期間、膵炎や胆嚢炎でST上昇、ウレアーゼ産生菌のUTIで高NH3血症)、役立つ表やイラスト(脳動脈瘤や月経周期と腹痛の対応など)リンパ節も多く、一般的な臨床推論をする時に常に手元に置いておきたい一冊だった。2023/04/18