出版社内容情報
《内容》 免疫学のこの一年の進歩を文献をレビューしてまとめた年刊書。免疫研究に携わる研究者にとって、最新の情報を得ることができる書。
《目次》
目次
I.T細胞
1.ZAP-70によるT細胞選択偏移と関節リウマチ <坂口教子 坂口志文> 1
2.FoxP3による免疫制御 <堀 昌平> 8
II.B細胞
1.イムノグロブリンクラススイッチとヒストン─クロマチンアセチル化
<南部由希子 菅井 学 清水 章> 17
2.記憶B細胞産生維持と最終分化の分子機構 <竹森利忠> 25
III.MHC,抗原処理提示機構
1.腫瘍のクラスII発現を制御するCIITA遺伝子の多様性 <池田英之 豊田 実> 36
2.熱ショック蛋白質(HSP)-ペプチド複合体による新しいMHCクラスI抗原提示経路
<田村保明 大浦 淳 佐藤昇志> 45
IV.自然免疫,マクロファージ・抗原提示細胞
1.PGE2による皮膚Langerhans細胞機能制御 <本田哲也 坂田大治 成宮 周> 53
2.TLR4を介するシグナル伝達機構におけるTRIF/TRAMの役割 <山本雅裕 審良静男> 62
3.ストレス応答キナーゼASK1による自然免疫シグナルの制御機構
<松沢 厚 三枝かおる 一條秀憲> 70
4.腸粘膜上皮におけるPaneth細胞の自然免疫機能と病原体認識機構
<綾部時芳 蘆田知史 河野 透 高後 裕> 81
V.NK,NKT
1.内在性リガンド認識とIL-12による自然免疫系と獲得免疫系の橋渡し
-NKT細胞活性化の新しい分子機構 <中山俊憲 橋本香保子> 88
2.新規NK受容体KLRE1による同種移植拒絶 <若尾 宏> 93
3.NKG2Dとそのリガンドの機能と役割 <小笠原康悦> 102
VI.サイトカイン
1.SOCS3によるTh-2介在アレルギー性反応制御 <尾崎暁美 関 陽一 久保允人> 110
2.I型インターフェロンによるp53を介した,抗腫瘍作用・抗ウイルス作用の新規制御機構
<高岡晃教> 118
3.IL-23による免疫制御 <佐藤まりも 田原秀晃> 128
VII.接着,共刺激分子,トラフィッキング,ホーミング
1.急性骨髄性白血病の予後因子としての接着因子─VLA-4を標的とした白血病制御
<松永卓也> 135
2.食細胞によるアポトーシス細胞の貪食機構 <田中正人> 149
VIII.免疫組織
1.胸腺の器官形成-動物モデルによるアプローチ <岩波礼将 高浜洋介> 155
2.末梢リンパ器官形成にかかわる細胞と分子について <吉田尚弘> 162
IX.免疫記憶,免疫調節,寛容
免疫バランス制御におけるAsialo GM1+Gr-1+CD8+メモリータイプT細胞の重要性
<小坂 朱 松崎順子 張 悦 西村孝司> 170
X.感染と免疫
1.抗菌性ペプチドとinnate immunity <松崎勝巳> 177
2.寄生虫感染症に対する免疫反応 <宮平 靖> 183
XI.腫瘍免疫,移植免疫
1.ユビキチン-プロテアソームシステムの応用による癌遺伝子免疫
<久枝 一 姫野國祐> 192
2.T細胞とIgG抗体に認識される癌関連抗原ペプチドと癌ワクチン療法 <原田 守> 201
3.WT1由来ペプチドによる癌ワクチン臨床試験 <杉山治夫> 209
4.mRNA-DCを用いた癌免疫治療 <日野田裕治> 216
5.成人T細胞性白血病/リンパ腫における新規標的分子としてのケモカインレセプター: CCR4
<石田高司 上田龍三 設楽研也> 223
6.自家メラノーマ─樹状細胞による癌ワクチン第I相臨床研究 <山下直秀> 233
7.造血細胞特異的に発現する新規マイナー組織適合抗原遺伝子BCL2A1 <赤塚美樹> 241
XII.免疫疾患
関節リウマチ関連遺伝子としてのPADI4 <山田 亮> 249
索引 257