イラスト解剖学 (第3版)

イラスト解剖学 (第3版)

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  • サイズ B5判/ページ数 616p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784498000261
  • NDC分類 491.1
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 ユニークで,眺めているだけでも楽しいイラストにより,解剖学が驚くほど面白く理解できるまったく新しいスタイルのテキストブック.イラストと解説を読み進めているうちに,暗記に頼らずとも必要な知識をいつの間にか見につけることのできる画期的な教科書である.
 全体の構成は器官系ごとにまとめたが,1頁ごとの読み切りを原則として,どこからでも読めるように配慮した.これまで解剖学に悩まされてきた医学生,コメディカルスタッフにとっては絶対に手放せない一冊である.
改訂3版の序
 本書「イラスト解剖学」の初版が世に出てから4年と6ヶ月の月日が流れた.内容的には多くの不満を残したままの出版であったにもかかわらず,多くの読者から「表紙が派手」「焼肉店で役に立った」という身に余る評価を頂き,絶版にもならずに今日まで持ちこたえて来ることができた.これは,ひとえに本書を購入して下さった方々のお陰である.そして今回,初版で抱えていた不満を,わずかながら解消する機会が巡ってきた.増補改訂という願ってもないチャンスである.
 改訂にあたり,まず最初に表紙を修正した.初版の読者が気づかれたかどうか分からないが,ガイコツの左前腕の橈骨と尺骨の位置関係が間違っていたからである.もしご指摘があったら賞金を進呈してもよいと思っていたが,幸いにもそのようなご指摘はなく,出版社の方々にも気づかれないまま今日に至った.
 一方,イラストや文章の不備については,多くの方々から「鬼の首でもとったような」ご指摘を頂戴した.しっかりと読んで「あら探し」して下さった証拠であろう.このような方々の熱意に押される形で改訂をすすめてきたが,ようやく一段落させることができた.今はただただ,読者の方々に「初版より少し良い」と思って頂ければ,と願っている.
 もちろん改訂版にもまだまだ不足や不満が残されており,欲深い話であるが,機会があればさらに良いものにしたいと考えている.そのためには,読者各位の「あら探し」にかける情熱と「鬼の首でもとったような」ご指摘が不可欠であり,重ねてご協力をお願いする次第である.
 改訂作業中は,小林靖博士(杏林大学医学部助教授)には神経系全般の記載について,白石尚基博士(同 講師)には臨床解剖学を中心とした多くの助言とご教示を賜った.お二人に深く感謝申し上げたい.また,中外医学社企画部の小川孝志氏,編集部の久保田恭史氏には,改訂版出版に多大なるご尽力を賜った.この場をお借りして厚く御礼申し上げる.
2001年12月
松村讓兒
初版の序
肉屋でロースとかヒレ,サーロイン,スペアリブといった言葉を聞いてもだれも不思議には感じない.焼肉店に行っても,何の疑問もなくハツ,カルビ,タン,サガリなどと言って注文している.しかし大半の人はどこの部分か分っていないで食べているようだ.それでも食べるのをやめて考え込んだりせず,これらの言葉と気楽につきあっている.ところが,これが解剖学となると途端に拒絶反応が起こる.とくに学生は必要もないのに肩肘張って勉強しようとし,楽しむことを放棄してしまうのである.
多くの学生は「解剖学を勉強するには暴力的な暗記が必要不可欠である」と考えている.また,医師になってからも同じように考える人は少なくない(こういう人々は解剖学に憎しみさえ感じているかもしれない ・・・).解剖学がこのように評価されるのは,解剖学が医学教育の最初にでてくる科目であることが影響している.なにせ,今まで聞いたこともない医学用語が大挙してでてくるため,学生たちの多くはパニックに陥るのである.
本書はこのような悲惨な状況を少しでも和らげ,解剖学を気楽に学べる導入となることを目的としている.単なる項目の羅列ではなく,黒板に描く程度の図も含めて小講義の体裁をとった.各章は器官系ごとにまとめてあるが,どこから読んでも良いように1頁ごとの読切形式を原則とした.気楽に「なるほど」を繰り返して頂ければ,著者の目的は遂げられたということになる.
もちろん本書には不満も数多く残されており,機会があればより良いものに直して行きたいと考えている.そのためには読者のご批判やアドバイスが不可欠であり,切にご協力をお願い申し上げる次第である.
本書の執筆に際しては,適格なご助言を頂いた小林靖博士(杏林大学医学部講師)はじめ,第一解剖学教室員各位にご助力を頂いた.この場をお借りして感謝申し上げる.また,出版に当たっては中外医学社企画部の小川孝志氏,編集部の久保田恭史氏にご協力頂いた.深く感謝申し上げたい.
1997年7月
松村讓兒
    

《目次》
第I章 解剖学の基礎知識
人体の区分  2
身体表現のきまり  3
細胞について  4
組織について  5
腫瘍について  6
器官と器官系について  7
ヒトの発生について  8
受精から二層性胚盤まで  9
胚と呼ばれる時期  10
三層性胚盤と胎生期以後  11
第II章 運動器系
【骨・筋の基礎知識】
骨について  14
骨の役割  15
骨の構造  16
骨組織の話  17
骨の発生  18
骨の連結  19
関節について  20
関節の分類  21
筋について  22
骨格筋について  23
筋の補助装置について  25
【背部の骨格と運動】
脊柱について  26
ヒトの脊柱の役割と特徴  27
高さの基準としての椎骨  28
椎骨の基本形態  29
特殊な形の椎骨  30
頚椎・胸椎・腰椎・仙骨  31
脊椎の連結  32
脊柱の運動  33
脊柱各部の運動  34
頚・胸・腰椎の違いと運動性  35
脊柱の運動に働く筋  36
脊柱起立筋  37
横突棘筋  38
頚部の運動と働く筋  39
胸鎖乳突筋の話  40
居眠りの筋と後頭下筋  41
首や背骨を動かす筋の支配神経  42
背部の筋のまとめ  43
頚部の筋のまとめ  44
舌骨に付着する筋  45
脊柱の疾患について  46
ぎっくり腰と椎間板ヘルニア  47
【胸腹部の骨格と運動】
胸郭  48
胸部の打診と聴診  49
肋骨を中心として  50
胸郭: 骨の連結  51
胸郭の運動: 呼吸運動  52
横隔膜について  53
腹部の区分  54
腹壁の筋  55
腹直筋について  56
腹壁の筋の支配神経  57
腹壁の筋はどんな働きがあるか?  58
鼡径管ってどんな管?  59
ヘルニアについて  60
腹壁の筋膜について  61
【骨盤の骨格と運動】
骨盤とその機能  62
寛骨について  63
骨盤の全体像  64
産道としての骨盤と性差  65
骨盤径と骨盤計測  66
骨盤の連結  67
会陰とは?  68
骨盤底の筋: 骨盤隔膜  69
尿生殖隔膜  70
会陰の神経支配  71
【上肢の骨格と運動】
上肢とその骨  72
鎖骨とは?  73
肩甲骨と肩の運動  74
肩甲骨の運動に働く筋  75
肩関節  76
肩関節の運動  77
肩関節の運動に働く筋  78
腋窩と腋窩隙  80
肩関節の運動に働く筋の支配神経  81
腕神経叢の障害  82
上腕骨の近位端~上腕骨体  83
上腕骨の遠位端  84
肘関節について  85
肘関節の運動と筋  86
肘の臨床関連事項  87
橈骨と尺骨  88
橈骨と尺骨の連結  89
手の骨について  90
手の関節  91
手首の運動と筋  92
前腕の屈筋  93
前腕の伸筋  94
屈筋支帯(手根管)と伸筋支帯  95
手と指の筋  96
手のひらの筋: 虫様筋と骨間筋  97
上肢の筋の神経支配  98
【下肢の骨格と運動】
下肢とその骨  99
大腿骨について  100
股関節の話  101
股関節の運動  102
股関節の屈曲に働く筋  103
股関節の伸展に働く筋  104
股関節の内転に働く筋  105
股関節の外転・内旋と殿筋注射  106
股関節の外旋に働く筋  107
大殿筋の深層  108
筋裂孔・血管裂孔・大腿三角  109
内転筋管~膝窩  110
股関節の発達と先天性股関節脱臼  111
大腿骨頭の栄養血管  112
膝関節の話  113
膝関節の動きと働く筋  114
脛骨・腓骨・足関節  115
足関節の動きと働く筋  116
下腿三頭筋とアキレス腱  117
足の屈筋支帯(足根管)と伸筋支帯  118
足の骨と足弓  119
足の筋について  120
下肢の筋の神経支配は?  121
【頭部の骨格と筋】
頭蓋の話  122
頭蓋を構成する骨  123
頭蓋の骨の連結  124
頭蓋冠とその表面  125
外頭蓋底について  126
内頭蓋底について  127
頭蓋の発育  128
新生児頭蓋: 泉門を中心として  129
眼窩について  130
鼻腔の話  131
鼻腔を構成する骨  132
副鼻腔とは?  133
副鼻腔の臨床  134
翼口蓋窩とそこにあるもの  135
側頭骨について  136
耳の構造と側頭骨  137
鼓室の周辺  138
内耳の構造  139
側頭骨岩様部の管  140
頭蓋の孔を構成する骨  141
頭蓋の孔を通るものをまとめる  142
表情をつくる筋  143
表情筋にはどんなものがあるか  144
咀嚼筋  146
鰓弓について  147
第III章 循環器系
【循環器系の総論】
循環器系  150
心血管系について  151
特殊な血管系  152
血液・血管系の役割  153
うっ血と充血  154
血管の構造  155
血管の臨床関連事項  156
心拍出量ほか  157
【動脈系の概略】
大動脈の枝と分布先  158
脈拍を触れる動脈  159
上行大動脈~大動脈弓  160
胸大動脈の枝  161
腹大動脈の枝  162
大動脈瘤の話  163
【頭頚部の動脈】
総頚動脈を中心に  164
外頚動脈とその枝  165
顎動脈の走向と枝の行方  166
内頚動脈を中心として  167
【上肢に向かう動脈】
鎖骨下動脈  168
鎖骨下動脈と斜角筋隙  169
鎖骨下動脈の枝の追跡  170
腋窩動脈とその枝  171
胸背部の動脈連絡について  172
上腕動脈とその周辺  173
前腕の動脈を中心に  174
手の動脈について  175
【腹部と骨盤部の動脈】
前腸・中腸・後腸動脈って?  176
腹腔動脈   177
上腸間膜動脈とその枝  178
下腸間膜動脈とその枝  179
骨盤部の動脈分布  180
内腸骨動脈の枝はどこに行く?  181
閉鎖管と陰部神経管  182
【下肢に向かう動脈】
大腿動脈と大腿深動脈  183
内転筋管について  184
膝周辺の動脈  185
下腿~足の動脈  186
【静脈系について】
静脈系の概要  187
上大静脈とその領域: 頭頚部  188
上肢の静脈系と皮静脈  189
門脈系の話  190
門脈系の発生: 初期の段階  191
門脈が形成される頃  192
門脈系の側副路  193
門脈圧亢進症って?  194
奇静脈系  195
下肢の皮静脈  196
静脈系の臨床関連事項  197
【リンパ系について】
リンパ管系について  199
リンパ管系の全体像  200
リンパ本幹について  201
頭頚部のリンパ系  202
上肢のリンパ系  204
下肢のリンパ系  205
胸壁のリンパ系  206
胸部臓器のリンパ系  207
腹部のリンパ系  208
骨盤部のリンパ系  209
ウィルヒョウとロッテル  210
リンパ組織とリンパ器官  211
脾臓はどこにある?  212
脾臓の組織とはたらき  213
胸腺の話  214
【心臓の解剖と機能】
心臓について  215
心臓の形  216
心臓の位置  218
X線でみる心臓: 正面像  219
X線でみる心臓: 斜位像  220
縦隔について  221
心臓の内景  222
心臓の壁と心膜(心嚢)  224
心膜洞・心タンポナーデ  225
線維輪と心筋の構築  226
心臓の弁について  227
乳頭筋の働きと弁  228
心音とその聴診  229
心雑音について  230
刺激伝導系  231
心臓収縮のコントロール  232
不整脈って何だ?  233
心臓が痛いとき  234
冠状動脈とその分布  235
冠状動脈の枝をみる  236
狭心症と心筋梗塞  237
心臓の静脈  238
【循環器系の発生】
心臓発生の始まり  239
心臓発生の初期  240
心房心室の区分  241
肺動脈幹と大動脈基部の形成  242
弁の形成  243
刺激伝導系の発生  244
心臓の静脈系の発生  245
発生初期の血管系  246
鰓弓動脈と生後の主要動脈  247
胎児循環の特徴  248
【先天性心疾患】
先天性心疾患  250
右心症あるいは右胸心  251
ファロー四徴症について  252
心房中隔欠損症と卵円孔開存  253
心内膜床欠損症  254
心室中隔欠損症  255
アイゼンメンゲル症候群  256
動脈管開存症  257
第IV章 内臓系
【消化器系の概略】
内臓と五臓六腑  260
消化器系   261
消化管の機能: 消化と吸収  262
下痢についての話  263
排便と便秘について  264
消化器の神経支配  265
腹痛を中心として  266
消化管壁はどうなってんだ  267
【口から食道まで】
口腔について  268
歯の話  269
舌について  270
舌を動かす筋  271
舌の発生と神経支配  272
唾液腺・口腔腺  273
唾液の分泌  274
咽頭とは?  275
嚥下について  276
嚥下に働く筋: 口腔期~咽頭期  277
嚥下に働く筋: 咽頭期  278
食道の走行  279
食道の構造  280
食道の筋層  281
噴門の構造  282
下部食道括約筋とゲップ  283
食道の血管分布  284
のど元過ぎれば熱さ忘れる理由  285
【胃から肛門まで】
腹部消化管について  286
胃について  287
胃の位置  288
胃の形態  289
胃の腺と粘膜  290
胃の筋層の特徴  291
嘔吐はどのようにして起こるか  292
小腸について  293
十二指腸  294
十二指腸に関するメモ  295
空腸と回腸  296
メッケル憩室と腸管の発生  297
大腸について  298
消化管内ガスについて  299
回盲部を中心に  300
結腸の構造  301
腸管の構造と臨床  302
直腸と肛門  303
発生からみた肛門  304
痔について  305
【腹膜と腸間膜について】
腹膜・腹膜腔とその底部  306
腹膜腔の凹み  307
腹膜後器官  308
腹膜腔の発生を中心に  309
腸管膜の形成  311
大網の形成  312
十二指腸付近の腹膜  313
消化管と間膜  314
【肝・胆・膵】
肝臓のかたち  315
肝臓の血管  316
肝臓の区域  317
肝臓の組織構造と機能  318
肝臓と腹膜との関係  319
小網と網嚢孔  320
胆嚢  321
胆路の神経支配と胆汁  322
膵臓: すべて(pan)肉(creas)  323
膵臓の外分泌機能  324
膵臓の内分泌機能  325
膵臓の発生  326
【呼吸器系: 気道】
呼吸器系の区分  327
鼻腔の話  328
クシャミについて  329
鼻腔・咽頭・眼窩・中耳  330
のどの仕組み: 喉頭の支柱  331
喉頭の内部構造  332
喉頭の筋と発声  333
気管  334
気管支  335
気道: 少しだけ組織学  336
咳としゃっくり  337
【呼吸器系: 肺】
肺の話  338
肺の葉と区域  339
X線でみた肺  340
胸膜について  341
肺の組織はどうなってんだ  342
呼吸器の発生  343
組織でみる肺の発生  344
肺の機能血管と栄養血管  345
肺の臨床関連事項  346
【泌尿器の話】
泌尿器系の全体像  347
腎臓について  348
腎臓の断面  349
尿の生成と腎臓の組織学  350
腎盤(腎盂)と尿管  351
尿路結石と神経・血管  352
膀胱について  353
膀胱の構造  354
排尿のしくみ  355
尿道について  356
泌尿器の発生  357
【生殖器について】
男性生殖器  358
精巣と精巣上体  359
陰嚢と精巣下降  360
精巣の臨床関連事項  361
精管と精索  362
精嚢・前立腺・尿道球腺  363
おチンチン(陰茎)について  364
勃起の起こる機序  365
射精のメカニズム  366
女性生殖器の話  367
子宮・卵巣の支持装置  368
卵巣について  369
卵管を中心に  370
子宮~腟にかけて  371
女性生殖器のリンパ  372
生殖器の発生  373
乳房と乳腺  374
第V章 神経系と感覚器
【神経系の総論】
神経とは?  376
神経系の誕生と進化  377
末梢神経の分類  378
神経組織について  380
神経細胞の話  381
神経細胞の進化  382
髄鞘と神経鞘  383
神経の連絡: シナプス  384
ニューロンの変性と再生  385
神経膠細胞  386
神経系の初期発生  387
神経細胞と神経膠細胞の発生分化  388
血液・脳関門  389
脳浮腫になると  390
【脳のかたち】
中枢神経系  391
脳の区分  392
脳の発生  393
脳を包む膜: 髄膜の話  395
硬膜について  396
髄膜と出血  397
脳ヘルニア  398
頭蓋内圧亢進  399
【脳室・髄液・血管系】
脳室について  400
髄液の循環  401
髄液から何が分かるか?  402
水頭症って?  403
脳に分布する動脈  404
脳に向かう血管の障害  405
脳における各動脈の分布域  406
脳表面の動脈  407
脳に入り込む動脈: 中心枝  408
脳の静脈と硬膜静脈洞  409
海綿静脈洞  410
【大脳の外観と皮質】
終脳のしくみ  411
大脳半球の表面  412
前頭葉の外観  414
頭頂葉の外観  415
側頭葉と後頭葉の外観  416
大脳皮質  417
大脳皮質の組織をのぞく  418
場所による新皮質の違い  419
新皮質の機能局在: ブロードマン領域  420
新皮質の機能局在: 運動中枢  421
1次運動野の体部位局在  422
新皮質の機能局在: 感覚中枢  423
新皮質の機能局在: 言語中枢  424
発話機構について  425
視覚野と聴覚野  426
連合野について  427
【辺縁系・大脳核・大脳髄質】
嗅脳系  428
大脳辺縁系について  429
扁桃体と情動  430
海馬体について  431
海馬とその線維連絡  432
記憶について  433
大脳核あるいは基底核  434
大脳核の機能と線維連絡  435
ハンチントンとパーキンソン  436
大脳髄質と神経線維  437
交連線維と左右大脳半球の連絡  438
投射線維  439
内包って?  440
内包の神経線維束  441
内包の血管分布  442
【間脳】
間脳について  443
視床とは?  444
主な視床核と線維連絡  445
視床上部と松果体  447
視床下部  448
視床下部の内部構造  449
【脳幹を中心に】
中脳ってどこ?  450
中脳の形と働き  451
中脳上丘レベルの構造  452
中脳下丘レベルの構造  453
橋についての話  454
橋の中身  455
延髄  456
延髄の中身  457
脳幹に分布する動脈  459
延髄外側症侯群  460
脳神経核の分類と配列  461
脳幹網様体  463
網様体の入力・出力   464
【小脳】
小脳  465
機能からみた小脳  466
小脳の内景  467
小脳の核について  468
小脳の線維連絡: 入力線維  469
小脳の線維連絡: 出力線維  470
大脳・小脳連関  471
小脳に分布する動脈  472
小脳障害の部位診断  473
【脊髄について】
脊髄の外形(1)  474
脊髄の外形(2)  475
脊髄の動脈  476
脊髄髄膜の話  477
腰椎穿刺  478
脊髄の輪切り  479
脊髄灰白質はどうなっているか  480
脊髄にみられる神経細胞  481
脊髄白質の神経路(1)  482
脊髄白質の神経路(2)  483
脊髄反射  484
脊髄分節と感覚・運動・反射  486
【伝導路の話】
伝導路  487
錐体路  488
皮質延髄路あるいは皮質核路  489
錐体外路系とは?  490
脊髄レベルの錐体外路系  491
感覚路(1): 識別型精細触・圧覚  493
感覚路(2): 非識別型粗大触・圧覚  494
感覚路(3): 温・痛覚  495
感覚路(4): 深部感覚  496
顔面の感覚路  497
感覚解離?  498
【特殊感覚の伝導路】
味覚の伝導路  500
嗅覚の伝導路  501
視覚路  502
視覚中枢  504
対光反射とその経路  505
調節反射とその経路  506
視覚路の障害  507
【視覚器を中心に】
視覚器: 眼球  508
眼球外膜: 強膜と角膜  509
脈絡膜・毛様体・虹彩  510
網膜と眼底  511
網膜の組織構造  512
うっ血乳頭  513
水晶体  514
眼房水と眼圧  515
外眼筋とは?  516
外眼筋と眼球運動  517
眼球運動と支配神経  519
眼瞼とモノモライ  520
涙の話  521
涙の分泌に関わる神経  522
【聴覚・平衡感覚器】
耳の仕組み: 音を聞く  523
聴覚の伝導路  524
平衡感覚器  525
平衡感覚の伝導路  526
前庭動眼反射  527
【脳神経について】
脳神経について  528
脳神経の区分と線維構成  529
三叉神経について  531
三叉神経の伝導路  533
顔面神経  534
顔面神経の中枢性麻痺  535
顔面神経の末梢性麻痺  536
舌咽神経  537
迷走神経  538
迷走神経の線維成分  539
副神経について  540
舌下神経とその障害  541
【脊髄神経と自律神経系】
脊髄神経  542
皮膚分節(デルマトーム)  543
頭部の皮神経  544
脊髄神経叢とは  545
頚神経叢  546
腕神経叢  547
上肢の皮神経  548
腰神経叢  549
仙骨神経叢  551
坐骨神経について  553
殿部~下肢の皮神経  554
自律神経系について  555
自律神経系の全体像  556
交感神経幹  558
頭頚部の自律神経系  559
腹部の自律神経系  560
骨盤部の自律神経系  561
付.人名のついた用語  562
索引  582
七面倒くさい単位の話  
(1)日本の単位  12
(2)米英の単位  148
(3)メートル法など  258

内容説明

ユニークで、眺めているだけでも楽しいイラストにより、解剖学が驚くほど面白く理解できる全く新しいスタイルのテキストブック。イラストと解説を読み進めているうちに、暗記に頼らずとも必要な知識をいつの間にか身につけることのできる、画期的な教科書。全体の構成は器官系ごとにまとめたが、1頁ごとの読み切りを原則として、どこからでも読めるように配慮。これまで解剖学に悩まされてきた医学生、コメディカルスタッフにとっては絶対に手放せない一冊である。

目次

第1章 解剖学の基礎知識
第2章 運動器系
第3章 循環器系
第4章 内臓系
第5章 神経系と感覚器

著者等紹介

松村譲児[マツムラジョウジ]
杏林大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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