内容説明
「政治掛帥」(政治優先)という伝統のもと、政治的変動に翻弄されつづけてきた儒教文化が、復興の時を迎えようとしている。今世紀初頭から現在に至る儒教と政治との関わりを扱った論文6篇と書き下ろしの序論・結論を収録。
目次
序論 中国近代政治と儒教文化
1 孔子の階級的立場について
2 「打倒孔家店」の由来―「五四運動」時期を中心として
3 孔子批判の根底にあるもの―1973年の「批林批孔」運動を中心に
4 孔子に対する再評価
5 中国近代化における儒教文化の役割
6 「大中華経済圏」に見る華僑・華人の「中華意識」の儒教文化
結論 生き続ける儒教文化