東方選書<br> 匈奴―古代遊牧国家の興亡

東方選書
匈奴―古代遊牧国家の興亡

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784497965066
  • NDC分類 222.045
  • Cコード C0322

内容説明

モンゴリアを中心に強勢を誇り、秦漢帝国と攻防を繰り返した騎馬遊牧民族・匈奴その勃興から分裂・衰退までをたどり、古代遊牧社会の実態を解き明かす。

目次

第1章 匈奴の登場
第2章 匈奴と漢の攻防
第3章 匈奴の文化
第4章 匈奴の社会
第5章 匈奴の分裂とその後

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

崩紫サロメ

9
山川の世界史リブレットで冒頓単于の評伝を書いておられる方の著。紀元前から隋唐までの匈奴の歴史や文化を総合的に論じたもの。一般読者を対象としており、李陵や王昭君など有名な人物のエピソードも紹介されている。匈奴の家族制度で女性、というか母系氏族が強いという話に、実の父や兄を殺しても問題ないが、母を殺せばその一族から報復を受けるという烏桓と同様の理論が働いているという話(p.101)など興味深い話があった。匈奴・フン同族説についても簡潔な紹介あり。2019/11/28

かみかみ

5
戦国時代から漢代にかけて強大な勢力を誇った騎馬遊牧民族・匈奴についての概説書。秦や漢など王朝との関係や匈奴の社会から軍事・行政機構といった諸要素の他、冒頓や単于の名の由来について触れられており、久しぶりに中国史について学び直す意欲が湧いてきた。2016/05/14

amr

2
匈奴について一通り紹介されているのかな?匈奴についての本を他に読んだことがないから比較できないけど……。ふりがな振ってくれてるけど、名前が難しくて読めないのが多かったw2015/01/31

とらぽん

1
北方の遊牧民族「匈奴」の原音はHsiung-nuで、それを漢代の中国がその音の漢字を当てはめたわけです。万里の長城は匈奴を防ぐためというのが一般説ですから、字を選ぶ時に「悪意」のようなものが無かったかというと、あったろうなあ。またその後ローマ帝国を脅かし、ヨーロッパを席捲したフン族は「匈奴」の同族ではないかという説があります。農耕社会を前提とした国家観から書かれた歴史からは、ただの蛮族視され矮小化されてきた「匈奴」ですが、とてもそんなものではないということが、この本を読んだだけでもわかります。2014/06/28

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