内容説明
30年代上海文壇の「国防文学論争」から延安整風、胡風事件、反右派闘争を経て文化大革命へ。創作の自由を求める作家たちと中国共産党の対立を通じて概観した異色の中国現代文学史。
目次
第1章 序論―現代中国の政治と文学
第2章 中国共産党の文芸政策と左翼作家―1930年代の上海の左翼文壇
第3章 毛沢東の「文芸講話」と左翼作家に関する考察
第4章 中国共産党の文芸政策と1955年の胡風事件
第5章 1957年の反右派闘争で批判された作家に関する考察
第6章 大躍進政策期の文芸理論と文芸政策
第7章 呉〓と「海瑞の免官」に関する考察
第8章 結論―作家の名誉回復から見た政治と文学