内容説明
中国文化の土壌から、どのようにして道教の教理・神譜・儀礼・方術が形成され、総合されて、道教が成熟し、定型化していったかを説明。道教の発展・変遷の過程と、それに対する社会の反応、時代の風潮との相関関係を時代を追って論じる。道教の士大夫文化・庶民文化、および中国古典文化への影響を詳述。
目次
上篇 道教の世界観、儀礼、方術(道教的宇宙観の形成と神秘化;道教の神々;道教と方術;道教の体系化と定形化)
中篇 道教史の概観(初・盛唐期における道教熱;唐宋文化の変遷と道教;金朝と南宋の道教;元・明・清における道教の展開)
下篇 士大夫、民衆への文化的影響(道教と士大夫の人生哲学;道教と庶民文化との関係;道教と古典文学)