内容説明
詩文を中心とする中国の伝統的古典文学の範囲外とされた俗文学(広義の民間文学)研究の嚆矢、鄭振鐸『中国俗文学史』(1938年)の全訳。各章に最新の研究成果を踏まえた訳注および訳者解説を附す。
目次
第1章 「俗文学」とは何か
第2章 古代の歌謡
第3章 漢代の俗文学
第4章 六朝の民歌
第5章 唐代の民間歌謡と賦
第6章 変文
第7章 宋・金の「雑劇」詞
第8章 鼓子詞と諸宮調
第9章 元代の散曲
第10章 明代の民歌
第11章 宝巻
第12章 弾詞
第13章 鼓詞と子弟書
第14章 清代の民歌
著者等紹介
鄭振鐸[テイシンタク]
1898~1958。中国近代の文学者、文学研究者。北京鉄路管理学校在学中に〓秋白らと雑誌『新社会』を創刊、1921年に茅盾らと文学研究会を結成し、同年、商務印書館に入社、『文学旬刊』等の雑誌を編集した。その後、燕京大学、清華大学、曁南大学教授となり、中華人民共和国成立後は中国科学院考古研究所所長、文化部副部長を歴任、海外訪問の途中、飛行機事故で亡くなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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