内容説明
現代に行われる「臨書」と古代における「臨書」に対する思念の違いをはじめとして、古代から近現代までの歴史上の人物の「書」に現れる「思想」を時代、地域、文化等のそれぞれの背景のもとに解き明かす。本書は、日本と中国の歴代の能書家37人に「甲骨・金文」「竹帛書」「法隆寺釈迦三尊像光背銘」を加え時代順に配し、約170点の図版とその釈文を収録する。
目次
1 上古三代~六朝(甲骨・金文・殷墟簡牘;竹帛書 ほか)
2 隋~唐/飛鳥~平安(前期)(歐陽詢(五五七~六四一)
聖徳太子(五七四~六二二) ほか)
3 宋~元/平安(後期)~室町(蘇軾(一〇三六~一一〇一)
米〓(ふつ)(一〇五一~一一〇七) ほか)
4 明~清/戦国~江戸(王陽明(一四七二~一五二八)
千利休(一五二二~一五九一) ほか)
5 清末~民国・共和国/幕末~明治・大正(副島種臣(一八二八~一九〇五)
富岡鉄斎(一八三七~一九二四) ほか)
著者等紹介
松宮貴之[マツミヤタカユキ]
1971年生まれ。東京学芸大学芸術課程書道専攻卒業。二松學舎大学文学部博士前期課程中国学専攻修了、中国北方交通大学(後の北京交通大学)に語学留学。その後、立正大学文学部博士後期課程国文学専攻、満期退学。現在は国際日本文化研究センター共同研究員、立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員、佛教大学文学部非常勤講師、西安培華学院客員教授を務める。専門は書論、日中文化交流史、政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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さとうしん