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内容説明
東南アジアから台湾へやってくる「外国人嫁」たち。本書は90年代台湾に流布していた「定説」―結婚できない台湾農村部の男性と貧しい低開発国の女性の結婚は「社会問題」である―へ当事者・行政側へのインタビュー、新聞・テレビ報道の分析を通じて挑んだ著作である。「外国人嫁」を対象にした研究は、やがてグローバリゼーションのなかに生きる著者自らの人生へとリンクし、「外国人嫁」の自立と台湾社会そのものの変容をめざす「実践式研究」となった。
目次
第1章 イントロダクション―物語・伝記・学術・実践
第2章 探索への道
第3章 真実の社会的構築―公的理解の構築
第4章 真実の社会的構築―アイデンティティの構築
第5章 真実の社会的構築―マスメディアによる構築
第6章 資本のグローバル化と商品化された国際結婚
第7章 識字の教室、姉妹の教室
第8章 課題・情勢・展望
日本語版のための補章
著者等紹介
夏暁鵑[カギョウケン]
世新大学社会発展研究所教授。専門領域は国際移民、市民権、エンパワーメント、社会運動に関する実践を交えた研究。1994年より「外国人嫁」の研究に取り組む。研究と実践の両立をめざし1995年に高雄県美濃鎮(現・高雄市美濃区)に「外国人嫁識字教室」を開講した。2003年には過去「外国人嫁」とよばれた新住民女性が参与する「南洋台湾姉妹会」を結成。以降、移民/移民労働者に関わる専門家・民間団体と連携しつつ人権運動・社会運動に関わるとともに、台湾国外の組織幹部をつとめる
前野清太朗[マエノセイタロウ]
東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程。専門領域は農村社会学・社会史、「地域おこし」の社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。