内容説明
『周易』『書経』『詩経』『礼記』『老子』など今に伝わる古典と密接な関係を持つ諸文献や、儒家・道家・兵家系などで未知の文献を含む「竹簡」が1950年以降数多く発見され、中国の思想史・古代史・古文字学の研究は、大きな飛躍を遂げた。「竹簡」とはどういうものか、という基礎知識から、どのように発掘され、どのように整理され、どのように解読されてきたのかを実例を見ながら解説。冒頭に簡潔な「用語一覧」、巻末に詳しい「用語解説」を附す。
目次
第1章 楚簡の基礎知識(楚簡の定義;簡冊の種類 ほか)
第2章 発見と研究(湖南省における発見;湖北省における発見 ほか)
第3章 整理と解読(整理と保護;文字の釈読と文意の解釈 ほか)
第4章 出土文献の研究(類別;著述・編纂年代 ほか)
著者等紹介
陳偉[チンイ]
1955年、中国湖北省黄梅生まれ。武漢大学歴史系卒業、同大学において博士学位を取得。現在、武漢大学教授、同大学歴史学院院長、簡帛研究中心主任。歴史学・古文字学専攻
湯浅邦弘[ユアサクニヒロ]
1957年、島根県出雲市生まれ。大阪大学大学院修了。博士(文学)。現在、大阪大学大学院教授
草野友子[クサノトモコ]
1981年、京都府京都市生まれ。2009年、大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員を経て、2014年、京都産業大学文化学部特約講師に着任
曹方向[ソウホウコウ]
1985年、中国湖南省岳陽生まれ。2013年、武漢大学歴史学院簡帛研究中心博士生修了。博士(歴史学)。2013年、安陽師範学院文学院講師着任、2014年11月から2016年9月まで、日本学術振興会外国人特別研究員として大阪大学で研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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さとうしん
ふみ乃や文屋